こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
先日、久々にYouTubeで武井壮さんの
話を聞きました。
過去からブログを読んでくれている
方はご存知かもしれませんが、桐生は、
武井壮さんが大好きです。
武井壮さんをあまり知らない人は、
「あ〜あの百獣の王とか言って、
動物の倒し方のコントやる人でしょ」
って感じだと思います。
ですが、色んなインタビューを聞くと、
武井壮さんの知的さ、壮絶な人生、努力の量、
さらには、その真っ直ぐさに心を打たれて、
多くの人はファンになってしまうと思います。
で、この前のインタビューでも
多くの学びをもらいましたので、
その1つを共有させてください。
武井壮さんは、そもそも、
自分のことを「百獣の王」と称して
芸能界へデビューするときには、
すでに色んな自慢のできる経歴や
実績を持っていました。
たとえば、
・陸上十種競技全日本チャンピオン
・ゴルフ未経験なのに、ダンロップ
のゴルフ特待生に選出される
・未経験なのに、台湾のプロ野球の
コーチになる
といったものです。
さて、あなたが同じ立場で、
テレビ局に自分を売り込むと
したらどうしますか?
おそらく、「百獣の王」という
意味わからないものではなく、
「陸上十種競技全日本チャンピオン」
という自慢できる経歴で自分を
売り込みませんか?
桐生だったら間違いなく
そうしたと思います。
ですが、武井壮さんは、
それをしませんでした。
数々の自慢できる経歴を
背中にしまって、前には
出さなかったわけです。
たとえば、初めてテレビ局に
売り込みに行ったときには
こんな感じの会話をしたそうです。
///////////////////
「武井さんって今何されている方
なんですか?」
「僕今百獣の王を目指してまして…」
「え?どういうことですか?
百獣の王目指しているんですか?」
「地球上にいる猛獣とか2万戦してて
無敗です」
「無敗なんですか?!2万ですか?!」
「ライオンとかにも勝ってるんですか?」
「もちろんです。ライオンイージーです。」
「イージーなんですか?!」
///////////////////
もうすでにコントみたいですよね。笑
で、こんな感じの会話をしていった
結果、テレビ局側はどんどん興味を
持っていって、最終的には初のテレビ
出演が決まったという話でした。
では、なぜ、武井壮さんがあえて、
「十種競技」の話を出さなかったのか?
それは、武井壮さんがすでに
そういった話をテストしていたからです。
武井壮さんは、こんなことを言っていました。
「何者なの?って話になったとき、
スポーツがすごいんだよって紹介
をされても、オリンピックも出て
ないし、十種競技は誰も知らないし、
いくら日本チャンピオンだって
言っても、『へぇ〜』で流れて
しまうことに気付いた。
これでは芸能界に入っても
生き残っていけないと思った。」
そこで、武井壮さんは、
「この人ってこういう人だよね」
というフォーマットを作ろうと
考えて「百獣の王」という
フレーズを作ったそうです。
さらに、その後、ネタを作り込むのに、
6年の歳月がかかったそうです。
当然、競争が激しい世界ですから、
その間、すでに売れている芸人さん
が武井壮さんのネタを使ってしまう
可能性がありました。
現に、先輩芸人が武井壮さんの許可を
得てオンエアで使ってしまったことも
あったようです。
ですが、武井壮さんは、
「それでもこのフレーズでいける」
という確信がありました。
なぜなら、このフレーズには、
他の芸人が真似できない要素が
ありました。
それは、動物と戦うネタをする
ということは、運動神経が良かったり、
鍛えられた身体がないと信憑性がない
ということです。
ここで活きてくるのが、背中にしまった
「陸上十種競技の日本チャンピオン」
という経歴だったということです。
結果として、武井壮さんは、
「百獣の王」というネタで笑いを
取りつつ、実は裏打ちされた経歴
や知識があるということで、
どんどんスターの道を駆け上がり
ました。
実際、桐生自身も、武井壮さんの
狙い通りに、彼のファンになって
しまった一人です。笑
さて、まとめます。
今回の学びとは、
「あなたの強みになるものとは、
自慢できる経歴そのものではない」
ということです。
経歴がどんなにすごくても、
武井壮さんの「十種競技のチャンピオン」
と同じように、そのままだと『へぇ』で
終わってしまうからです。
だから、もし、今あなたが、
すごい経歴を持っているなら、
一度、その経歴を背中にしまって
みてください。
そして、「あなたが何者か」を
あらわすフレーズをもう1度考えて
みてください。
「へぇ」で終わらずに、
「なにそれ?!」となるような
あなたをあらわすフレーズです。
そして、そのフレーズがウケたとき、
それを”あなた独自の強み”にするものが
背中にしまっておいた「自慢の経歴」
だということです。
桐生自身も武井壮さんの話を聞いて、
最近「経歴(実績)」に頼りがちで
「自分が何者か」という問いに向き合って
なかったなと反省しました…。
ぜひ、あなたも、今一度、
「自分とは何者か?」の問いに
向き合ってみてくださいね。
「経歴(実績)」が積み上がるほど、
そのことを忘れがちになりますからね。
成功している経営者ほど、
初心に帰って一緒に考えましょう^^
桐生 将人
―参考:YouTube『街録ch(西麻布のバーに潜伏し…)』(投稿2020年11月08日)
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