MENSAの思考

あなたが◯◯しないから安く買われる

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

さて、早速質問です。

 

以下の文章を読んで、

3つのうち一番値段の高い

お店を当ててください。

 

////////////

あなたが焼肉店で

「レバー」を頼んだ

とします。

席にレバーが運ばれてきた

ときに店員さんはそれぞれ

以下のように言いました。

 

A:「よく焼いて食べてください」

B:「当店のレバーは新鮮なので、

レア気味でも良いですが、

自己責任でお願いします」

C:「当店のレバーは新鮮なので、

苦手でなければ、ぜひ、

レア焼きで食べてください」

 

////////////

さて、どうでしょう?

 

もちろん

「これだけでは判断できない」

という意見もあるでしょう。

 

ですが、おそらく多くの方は

「C」を選択したのではないか

と思います。

(実際にこれは桐生が行った

3つのお店の体験談なのですが、

一番高いのは圧倒的に「C」です)

 

では、なぜ「C」が高くなるのか?

 

それは、Cのお店が最も

「覚悟」をしているからです。

 

これについて順を追って

説明しますね。

 

そもそも、肉の焼き加減は、

人によって好みが異なります。

 

なので、もちろん、

「レアだから良い」という

ものではありません。

 

ですが、

「レアの選択肢を

心配なく選べる」

ということは価値になる

ということです。

 

そもそも、焼肉というのは、

「自分で焼く」というシステムを

取り入れている以上、

好きな焼き加減にできるのが

当然なわけです。

 

それにもかかわらず、

Aの場合は「レア焼き」が

封じられています。

 

なんでそんなことをするかと

いうと、食中毒等のリスクが

あるからですよね。

 

これはつまり、お店側が

リスクを回避するために

顧客側の自由を奪っている

ということです。

 

次に、Bの場合はどうかというと、

あくまでも自由は奪っていませんが、

リスクを顧客に押し付けています。

 

そこまでの責任を負う覚悟を

持っていないということです。

 

結果として、Bのお店では、

本当はお店側もオススメであり、

顧客側も求めている「レア焼き」

を食べてもらえる可能性は

低くなるということです。

 

そりゃそうですよね。

 

「自己責任です」なんて

言われてしまうと、

心配になって食べられなくなる

人もいるでしょうから。

 

つまり、Bのお店はせっかく

新鮮なレバーを仕入れたとしても

その本当の価値を顧客に知って

もらう機会を得られないので、

高く買ってもらえることもない

ということです。

 

最後にCはどうか?

 

Cは堂々と「レア焼き」を

オススメしています。

 

もちろん顧客側の好みもある

と思いますが、顧客の自由は

損なわれていませんし、

オススメしているからこそ

他のお店では心配になって

チャレンジできない人も

この店では「レア焼き」が

食べられるわけです。

 

さて。

 

これらの3つのお店で違った

ことはなんだったか?

 

それは「覚悟」です。

 

つまり、

「店側がリスクを背負う

覚悟をしたかどうか」

だということです。

 

A店は

「食中毒が起きて

しまうかもしれない」

と考えて、

レア焼きを諦めました。

 

B店は

「万一食中毒が起きた場合に

自社の責任を回避しよう」

と考えて、

強くレア焼きをアピールする

ことを諦めました。

 

C店は

「万一にも食中毒が

起きないようにクオリティ

を最大限高めよう。

もし、起きたとしても

責任を負う覚悟をしよう。」

と考えて、

レア焼きをガンガン

アピールしました。

 

一見すると、リスクを負った

だけに見えるかもしれませんが、

実はこの3店の差が開くのは

それだけではありません。

 

C店はこの覚悟をした結果、

万一にも食中毒を起こしては

ならないわけですから、

肉の質をあげたり、

仕事の質を高めたり、

提供するスピードをあげる

ことになるでしょう。

 

その結果、顧客へ提供する

商品のクオリティが高くなる

ことはもちろんですが、

お店としても成長していく

ことができるわけです。

 

逆に、A店のように、

「とにかく焼いてもらえばいい」

と考えているとすれば、

肉の質がそんなに高くなくても、

仕事の質も少し雑だとしても、

提供するスピードが遅くても

「まぁ大丈夫」となってしまう

かもしれません。

 

この覚悟による行動の差が

また大きな差に繋がっていく

わけです。

 

ということで、

もし、あなたが今

「安く買われている」と

思っているのだとしたら、

ぜひ、自分の「覚悟」について

見直してみてください。

 

顧客側にリスクを押し付けていたり、

顧客側の自由を奪っているところを

見つけたら、それらを背負う覚悟を

するだけで解決するかもしれません。

 

桐生 将人

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