MENSAの思考

「継続は力なり」の嘘

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

巷では、

「継続することこそが重要」とか、

「継続は力なり」とか、

「やり抜くことが大切」とか

継続に対する重要さが説かれています。

 

そのため、何かを始めたのに

途中でやめてしまうことに対して、

ネガティブなイメージを

持つ人が多いかもしれません。

 

ですが、一旦何かを始めた後に、

新しく他のことに興味を持ったとしても、

その何かを途中でやめられないとしたら、

転職もできなくなってしまいますよね…^^;

 

そこで、今回は、

「継続することが本当に大切なのか?」

ということを考えてみます。

 

あなたは、

スペンサー・グレンドンという方を

知っていますか?

 

彼は、ハーバード大学で経済学博士号を

取得し、現在はマサチューセッツ州で

最大手投資信託の共同経営者をしています。

 

興味深いのは、彼が輝かしい業績を

残してきた期間ずっと「重病」であった

ということです。

 

詳しくは書籍を読んで欲しいのですが、

重病に重病を重ねた結果、彼は普通の人が

鼻づまりで済む風邪でも1週間寝込まなければ

ならなかったそうです。

 

ですが、彼は、こんな言葉を

残しています。

 

「私はこれまでの人生ずっと、

体に障害がある幸運という

べきものに恵まれてきた」

 

彼は、体調と折り合いをつけながら、

毎日たった1つだけ何かをする選択を

したそうです。

 

ですが、それは同時に、たった一つ以外の

すべてを諦めるという選択でもありました。

 

だからこそ、今やっていることと別に

本当にやりたいことができたら、

「継続が大切だから」とは言っていられない

状況にあったのです。

 

※ここまで、『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』(著:エリックバーカー)からの抜粋・意訳。

 

多くの人は彼のように重病ではない

(ことを願っています)ですが、

自分の人生において、

「あることを継続することが

他のことを諦めることになっている」

という点は同じはずです。

 

1万時間の法則(※)という話は有名ですが、

何かと並行して新しいことを始めたとして、

1日1時間その新しいものに時間を費やしたら、

1万時間に達するまでに27年間がかかります。

 

※何かにおいて一流になりたいなら、

その分野に1万時間を費やすことが

必要という考え

 

ですが、継続していることをやめてしまって、

1日10時間費やせれば、たった3年程度で

1万時間に達するのです。

 

そう考えれば、力を付けるのは、

「継続」ではなく「一点集中」と言える

のかもしれません。

 

「何をやってもいいし、

やりたいことを変えてもいいけど、

ごちゃごちゃ並行してやるな」

ということですね。

 

あなたは「継続は力なり」なんて

根拠のない言葉に振り回されていませんか?

 

あなたに新しくやりたいことができたとき、

今までの何かを放棄して、

別のものに全力投球するということは

恥ずかしいことでも何でもありません。

 

桐生 将人

 

参考図書『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』著:エリック・バーカー (著), 橘玲 (著), 竹中てる実 (翻訳) 、出版:飛鳥新社 (2017/10/25)

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