※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生です。
「ダーウィン」って聞いたことがありますか?
そうです。
ダーウィンの進化論や自然選択説等で
知られる自然科学者です。
名前だけは聞いたことがある…
そういう人が多いと思います。
ダーウィンが提唱した有名な話で、
以下のものがあります。
「人は自分の遺伝子を残すこと
以外の行動を取らない」
さすがはダーウィン。
ものすごくシンプルかつ
説得力があります。
たしかに、
自分の遺伝子を残す以外の行動ばかり
取る種がいれば、その種は長い進化の
過程でいなくなるはずですよね。
で。
そんな著名な科学者である
ダーウィンですら恐れていた
ことがあったそうです。
それが何かというと、
「人間が利他的行動を取ること」
です。
「論理」というものの難しさは、
たった1つでも反証が見つかると
論理としては破綻してしまうところに
あります。
つまり、ダーウィンが恐れたのは、
「人間は利他的な行動を取る」
ということが証明されることで
自分の論理の反証が生まれてしまう
ことだったわけです。
では、この話はどうなったのか?
実は、、、
この話はすでに決着しています。
ジョージ・プライスというアメリカの
集団遺伝学者による「プライス方程式」
というものでそれが証明されました。
彼は、
「この世界は、ダーウィンの提唱
するような”利己的な人間しかいない
残酷な世界ではない”ことを証明したい」
と考えました。
そして、彼はついにはプライス方程式
によってあることを証明したわけです。
それがなにかというと、
「人間は、利他的な行動も含めて、
すべての行動が利己的である」
ということでした。
つまり、彼は、
「人間は利他的な行動を取る」
ということを証明しようとして、
「利他的な行動も利己的な結果の
ために行っている」ことを
証明してしまったわけです…。
その後の彼の生涯は壮絶だったのですが、
それはここでは置いておきます。
さて、ここで重要な話があります。
今回の話は、遺伝子や本能といった
人間の無意識の話になりますが、
人間は生存と生殖に利することが
起きたときに脳の報酬系の思考経路が
活性化します。
要は気持ちよくなるということです。
本能が気持ちよくなることは、
ストレスなくどんどんやることが
できそうですよね。
だから、
・利他的な行動よりも利己的な行動を
取りたくなるのは仕方ないこと
・利他的な行動を取るのはつらいこと
と思いますよね。
ですが、実は、利他の行動をしても、
同じ部分の報酬系の思考経路が
活性化することがわかっています。
不思議ですよね。
実は、そこには以下の理由が
あるそうです。
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<以下、意訳・抜粋>
・進化はあくまでも結果が重要であり、
経過には無頓着である
・たとえば、以下の話のように、
利他から生存や生殖の結果に
つながれば、その間に起こっている
ことはどうでも良いと判断する
利他:自分で利益を独占せずに
社員のためにボーナスを配った
要因:その結果、社員が会社を好きになり、
業績が向上した
→ここは無視する
生存:結果的に自分の報酬が増えて、
生活が豊かになった
生殖:そして、モテるようにもなって
子供にも恵まれた
―引用・参考(p120):『残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する』エリック・バーカー (著)、出版:飛鳥新社 (2023/3/24)
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つまり、利他行動を取ったときに
結果として利己的な遺伝子が
喜ぶ結果が生まれていたから、
進化の過程で利他行動をすると
気持ちよくなるようになった
ということです。
そして、それは、
過去の進化の過程において、
利己的な行動を取るのと同じくらい
利他的な行動が自分の利益に繋がる
ものであることを示しているわけです。
ということで。
利他的な行動を取るのが苦手な人ほど、
「歴史に名を残す科学者の方々が、
利他的な行動が利己的な結果に
繋がることを証明している」
と考えてみると良いかもしれません。
ちなみに、、、
何を隠そう桐生自身が、自分を
「自己中心的な人間」だと
強く認識しています^^;
なので、こういった話を通して
自分を律するようにしているわけです。笑
桐生 将人
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