※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
以前にもお伝えした話かも
しれませんが、、、
ワインの専門家がワインの
ブラインドテストをしたところ、
ほとんどの人が高いワインを
当てることができなかった
という話がありました。
こういう話を聞くと、
「高級ワインなんて、
味の違いはわからない!
そんなの無駄なんだ!」
という人が一定数出てきます。
ですが、
過去に”美味しい”と思った
高級ワインだとしても、
ブラインドテストで
見つけられないのは当然かも
しれません。
「ペプシチャレンジ」という
面白い話があります。
これは以下のような話です。
////////////////
・ラベルを見せずに、
コカ・コーラと
ペプシを飲んでもらい、
どちらが美味しいかを
選んでもらう
・すると、コカ・コーラ派の
人でも、ペプシを選ぶ人が
多かった
・だが、ラベルがある状態
で選ばせると、コカ・コーラ
を選ぶ人が増えた
////////////////
さて、ここで重要なのは、
「ペプシの方が美味しい」
ということではありません。
重要なのは、
人間が”味覚だけ”で
「美味しい」という判断を
下していないということです。
実際に、ラベルを見て
コーラを飲んでもらったときの
脳の反応を調べた実験では、
自分の好きなブランドを飲む
ときに、味覚だけではなく、
感情や記憶を司る脳の回路が
活性化した言われています。
つまり、「美味しい」という
感情は、味覚だけではなく、
過去の記憶やそのときの感情
の高まり等を統合して作られる
ものだということです。
こう考えると、
ブラインドテストで
「美味しいワイン」
が見つけられなかった
のは、無理もないと
言えますよね。
というのも、その人が以前に、
高級ワインを「美味しい」と
思ったのは、味だけではなく、
その希少さ、ブランドの歴史、
ラベルのデザイン、金額と
いったあらゆる要素によって
形作られたものだからです。
それなのに、味覚しか
わからない状態で、
同じものを探せと言われても、
わからなくても当たり前です。
(逆にわかる方がすごいです)
ワインに限らず、
“食べ物”と言われると、
「味がすべて」と
思ってしまう人が
多い気がします。
ですが、実際は、それが
美味しいかどうかは、
味覚という一感覚ではなく、
五感はもちろん、記憶や
感情等も含めて、最終的には、
脳が判断するわけです。
そして、高級ワインには、
そういった味覚以外の感覚や
感情を動かす要素がたくさん
存在しているということです。
「食べ物は味がすべて」
だと思っていると、
脳が本当に「美味しい」
と感じるものには辿り
着けないということです。
ビジネスでも、
一つの分野ではなく、
全体最適を考えないと、
うまくいかないのと
一緒ですね。
ということで、
高級ワインは、歴史や希少さ
や作り手の思いといった味以外
の要素もしっかり楽しみましょう。
きっと、今までよりも
「美味しい」と感じることが
できるはずです。
ただ、高級ワインを美味しく
感じないほうが経済的には
メリットがありますけどね…^^;
桐生 将人
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