MENSAの思考

ソムリエと一般人の説明の違い

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

またまたワインの話ですみません。

 

最近よく飲む機会があったので^^;

先日、ソムリエコンクールの動画を

見る機会がありました。

 

日本でも代表的なソムリエの方が

出場していました。

 

そのソムリエコンクールは、

ブラインドテストの結果と、

ワインの「説明」の内容に

よって争われるものでした。

 

で、この「説明」がすごい

のですよね。

 

たとえば、あなたがもし、

飲み物を手に取れるなら、

ぜひ試して欲しいのですが…

 

その飲み物の匂いを表現

してみてください。

 

で、表現したらわかると

思いますが、たとえば、

 

グレープフルーツジュースなら

「甘酸っぱい香りがする」とか

 

カフェラテなら

「甘い匂いがする」とか

 

生ビールなら、

「ビールの匂いがする」とか。笑

 

そういった感じになりませんか?

 

要は、いきなり「匂いを

表現しろ」と言われても、

「そのものの匂いである」

と表現するか、

「甘い」「酸っぱい」とか

「さわやか」とか

そういった形容詞でしか

表せないと思います。

 

では、一流のソムリエは

どう表現するか?

 

たとえば、桐生の見たソムリエ

コンクールのカナダのソムリエ

の方の表現は以下のような内容

でした。

 

「キウイフルーツやグアバの

香りもあり、奥深くきめ細やかです」

 

「わずかに柑橘類、ミカンや

ちょっとレモンの香りもあります」

 

…これを聞いて何がすごいか

わかりますか?

 

それは、

「実際にこれらの果物は

ワインには入っていないけれど、

その匂いの表現は当たっている」

ということです。

 

意味わからないですよね^^;

 

もう少し詳しく説明します。

 

ワインは基本的にブドウから

作られますから、表現された

果物は実際には入っていません。

 

ですが、ワインに含まれる

化学物質を分析していくと、

その香りに近似しているものが

複数あります。

 

たとえば、あるワインを構成

している化学物質の一部に、

レモンとかなり近い構造の

ものがあったとします。

 

つまり、ソムリエはその匂いと、

レモンの匂いを結び付けて、

「レモンの香りがする」と

表現しているわけです。

 

で、これを知ってから、

桐生も「一丁前の表現が

できるようになろう」

と思って、何度も試みた

のですが…

 

これが本当に難しいです。

 

いくら匂いを嗅いでも、

 

「すっぱい香りがする」

「さわやかな香りがする」

「レモンの香りがする」

「バニラの香りがする」

「ハチミツの香りがする」

 

くらいしか思いつきません^^;

 

まったく他の香りとの繋がりが

見えてこないのです。

 

では、ソムリエは

どうやってこの表現方法を

習得したのか?

 

やっぱり才能なのでしょうか?

 

もちろん才能もあるとは

思いますが…

 

重要なのは、

「毎日、たくさんのもの

の匂いを嗅ぐ」

ということだそうです。

 

…めちゃくちゃ地道ですよね^^;

 

ですが、こういった地道な

努力によって、たとえば、

「レモンはこういう香り」

ということがわかるから、

ワインの中にあるレモンの

香りに気付くことができる

ということだそうです。

 

で、桐生はこの話を聞いたとき、

ふと、米アップル社のスティーブ・

ジョブズ氏の「点と点をつなげる」

という話を思い出しました。

 

この言葉は、

「そのときにあまり意味が

なかった過去の経験が、

思いもよらなかったことに

活かせることがある」

という意味で使われています。

 

ソムリエの努力はまさに

この”点”をひたすらに積み上げる

作業だと言えます。

 

彼らは自分の中にある”点”を

1本のワインに繋げていくことで

表現をします。

 

そして、その”点”の多くは、

結局一生使われないまま終わる

かもしれません。

 

ですが、もし、そうだとしても、

思いもよらない状況を掴むために、

“点”を積み上げるわけです。

 

そして、これは、

ビジネスでも同じですよね。

 

目の前の努力を積み上げても、

急激な成長はできません。

 

時間は有限ですから、

短期間に飛躍するなら、

思いもよらないチャンスを

掴み取る必要があります。

 

そして、何かのチャンスを

掴みたければ、チャンスに

繋がるための”点”をたくさん

積み上げておかなければ

なりません。

 

忙しくなると目の前のこと

ばかりに集中してしまいがち

になりますが、一見本業に

繋がらない”点”を積み上げる

努力も忘れてはなりませんね。

 

桐生も社員の退職が重なって、

最近は目の前の仕事にばかり

集中しがちなので、反省する

機会になりました…。

 

やはりどの分野でも、

一流の生き方からの学びは

本当に多いですね^^

 

ご参考まで!

 

桐生 将人

 

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