MENSAの思考

金田一少年が事件より悩まされること

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

最近、ある社長がこんなことを

言っていました。

 

「うちの会社の管理職の

最低IQを110とする!」

 

これまたどうしたのだろう…^^;

 

で、話を聞いてみたところ、

以下の本を読んで決めたそうです。

 

『高知能者のコミュニケーション

トラブル: IQが20違うと会話が通じない』

(著:安間伸、出版:2018/9/13)

 

なんだか面白そうだったので、

早速読んでみたのですが…

 

やはり安間伸氏の着眼点は

面白かったです。

 

ということで、これから

しばらくこの本をベースにした

話をしたいのですが…

 

注意点があります。

 

この書籍の大前提は、

「IQが20違うと会話が通じない」

というものです。

 

ですが、書籍の中では、

「IQが20違うと会話が通じない」

という大前提に対する

明確な根拠がないのです。笑

 

とはいえ、その前提に対する

安間伸氏の考えはそれなりの

納得感がありますし、そもそも

この前提を完全に反証するのも

難しいです。

 

ということで…

 

“もしそうだとしたら”

といった軽い気持ちで

一緒に思考実験をして

みようという軽い企画(?)

だと思ってください。笑

 

色んな問題が見えてきて

面白いですよ^^

 

さて。

 

知能指数(IQ)について

よく言われるのは以下です。

 

———————

・普通の人を100として、

標準偏差は15だとする

・110-130はややIQが高い

・130-150はいわゆる高IQと

言われるような人たち

(MENSAとかもここらへんの人)

・150超になると超高IQ

日常生活に支障をきたすレベル

———————

 

では、それぞれどれくらいの

人口がいるかを見てみます。

 

////////////////

<以下は書籍のデータを抜粋>

 

・IQ180以上…6人

・IQ170以上…190人

・IQ160以上…3,927人

・IQ150以上…53,203人

・IQ140以上…474,967人

・IQ130以上…2,821,016人

・IQ120以上…11,310,191人

・IQ110以上…31,309,075人

・IQ100以上…62,000,000人

・IQ90以上…92,690,925人

・IQ80以上…112,689,809人

―引用・抜粋(No.432)『高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない』著:安間 伸、出版:2018/9/13

////////////////

 

ここからわかるのは、

まず、IQ80以上のエリアに

全人口の90%以上が含まれる

ということです。

 

そのうえで、

もしIQが20の差までしか

会話が通じないとすれば、

それぞれのIQが会話できる

割合は以下のようになります。

 

////////////////

<以下は書籍のデータを抜粋>

 

・IQ180以上…0.003%

・IQ170以上…0.04%

・IQ160以上…0.4%

・IQ150以上…2.3%

・IQ140以上…9.1%

・IQ130以上…25.2%

・IQ120以上…49.6%

・IQ110以上…72.5%

・IQ100以上…81.8%

・IQ90以上…72.5%

・IQ80以上…49.6%

 

―引用・抜粋(No.473)『高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない』著:安間 伸、出版:2018/9/13

////////////////

 

つまり、

一般的なIQ100の人は、

IQ80-120までの人と会話が

できて、カバーできる人口

割合は最大の81.8%になる

ということです。

 

では、金田一少年の事件簿で

おなじみの金田一少年はどう

でしょうか?

 

金田一少年はIQ180とのこと。

 

すると、金田一少年と会話が

できるのはIQ160-200となります。

 

すると、日本で金田一少年と

会話できるのはわずか3,927人

程度となります。

 

日本の0.003%の人としか

会話ができないわけです…。

 

事件を解決するよりも

普通に会話ができる人を

探した方が良いのでは…

と心配になります。

 

まぁ現実にはIQ180の人に

出会うことすら難しいわけ

ですからもう少し常識的な

範囲を見てみます。

 

たとえば、桐生も所属している

組織の「MENSA」について。

 

この組織の加入条件は、

「人類の上位2%のIQを持つ人」

ですから、大体IQ130以上が目安

になると言われています。

 

すると、このMENSAの人は、

IQ110-150の人と会話ができる

ことになります。

 

日本においては約3,100万人、

大体25.2%の人と会話ができる

ことになります。

 

一見すると多いように思えますが、

実際は「4人に1人」としか会話が

できないとなるとそれなりに苦労

しそうです。

 

さて、ここまで見てくると、

「やっぱりIQの差が20までしか

会話できないなんて嘘だな~。

自分も会話に困ったことないし。」

と思うかもしれません。

 

ですが、これは、

「そうとも言えない」です。

 

これは書籍の中でも指摘

されている話しですが、

 

「会話ができないと感じる

のは、いつも高IQ側だけ」

 

だからです。

 

桐生の知り合いにも、

IQがとてつもなく高いで

あろう人が何名かいます。

 

その人の周囲の方

(いわゆる一般的なIQの人)

から話を聞くと、よくこんな

意見を聞きます。

 

「あの人は何を言って

いるかわからない」

 

「急に話が飛ぶことが多い」

 

こうなる要因の1つは、

高IQの人の思考スピードと

言語化のタイミングが、

普通の人とはズレている

からかもしれません。

 

たとえば、普通の人が「1,2,3」と

順々に思考して言葉にするとします。

 

これが高IQの人になると、

「1-3までを一瞬で思考してしまい、

その先である4だけを言葉にする」

ということが頻繁に起きたりします。

 

だから、もし、高IQの人が

相手のことを考えずに

自分の思考ペースで

「4、8、12」のように言葉を

発してしまうと、話が飛んで

いるように感じられたり、

そもそも話が通じなくなって

しまうということです。

 

逆にいうと、高IQの人は、

自分よりも低いIQの人の話は

理解できるとも言えます。

(「遅いなぁ」と感じるかも

しれませんが)

 

つまり、「話が通じない」と

悔やむのは常に高IQ側であり、

会話は自分より高いIQを持つ

相手側の努力によって成立

している可能性があるという

ことです。

 

社会適合をしている高IQ者は

それを知っているので、

ちゃんと意思疎通を取ることが

できます。

 

ですが、そうではない高IQ者は

生きづらさを感じているのかも

しれません。

 

そんなわけで冒頭の社長は、

高IQの管理職がその能力を

制限なく発揮できる環境を

作るために「IQの制限」を

つけたということです^^;

 

そういえば、

先日読んだ別の本にも

「IQ130の人を採用する方法は、

IQ130以上の仲間がいますよと

宣伝することである」

という話がありました。

 

高IQの人は、自分のIQを発揮

できる居場所を求めていると

いうことですね。

 

高IQでくすぶっている方は

桐生と仲良くしましょう。笑

 

桐生 将人

 

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