MENSAの思考

相手を不幸にする言葉掛け

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

あるところに毎日6時に出社して

夜10時まで働いている人がいました。

 

休憩時間も取れたり取れなかったり。

当然、残業代は払われない職場でした。

 

ですが、彼自身はその仕事に対して

恨みつらみを言うことはなく、

そこから得られる給料や環境に

彼なりに満足をしていました。

 

口数の少ない上司も彼の成長

スピードに対する評価は高く、

仕事をどんどん振っていき、

将来は会社を背負って立つ

人間になると期待していました。

 

あるときに、彼は久しぶりの休日

が取れたので、友人と会うことに

なりました。

 

友人と仕事の話になって、

自分の会社の状況を話すと

友人はこんなことを言いました。

 

「お前の会社ブラックすぎるよ。

大丈夫か?普通の会社は1日8時間

労働だし、それを超えると残業代

が出るんだよ。

お前は不当にこき使われている

んだよ。かわいそうに…。」

 

翌日から彼は自分の仕事に対して

疑問を持ち始めました。

 

「俺はかわいそうなんだ…。

この会社はブラックだから

こんなに働くべきではないんだ…。」

 

その結果、彼は毎日の仕事が

どんどんつらくなりました。

 

上司も、彼のやる気をなくした

姿を見て、彼に期待することを

やめてしまいました。

 

そして、最終的に彼はその仕事を

やめてしまいました。

 

さて、この話を聞いてどう

思いましたか?

 

「友人が彼をブラック企業から

救ってあげてよかった!」

 

と思う人もいるでしょう。

 

ですが、

「友人が彼を不幸にしてしまった」

とも考えられるかもしれません。

 

というのも、

彼自身は、もともとの労働環境

に満足していたし、それが普通

だと思って過ごしていました。

 

つまり、彼は「この時点では

不幸ではなかった」と言えます。

 

そのままがんばっていれば、

彼のスキルはどんどん上がって

いって管理職に昇進したり、

独立したり、あるいは、

もっと良い会社への転職という

道が開けたかもしれません。

 

その未来を壊してしまった

きっかけは何か?

 

それは「友人の一言」

だったということです。

 

桐生はよくカフェで仕事を

することがあるのですが、

場所柄、ビジネスパーソンの

会話が聞こえてきます。

 

その人たちの会話を聞いていると、

「あなたは悪くない。

あなたはかわいそうだ。」

みたいな言葉を頻繁に聞きます。

 

もちろん、”憐れみ”ではなく、

“優しさ”としてそういう言葉

を使っているわけです。

 

ですが、そういった言葉は

冒頭の例のように、結果的に

相手を不幸にしてしまう

可能性があるのです。

 

重要なのは、

「相手へ言葉を掛ける場合は

ネガティブな言葉を使わない」

ということです。

 

今回の場合も

「そんなに働いているんだ!

すごいね!成長したらもっと

すごい会社にもいけるね!」

みたいなことも言えるわけです。

 

もちろん、相手が自分から

「もうつらいんだよ…」

みたいな話をしたのなら、

ねぎらいの言葉を返すこと

もあるでしょう。

 

ですが、自分からわざわざ

ネガティブな言葉を掛ける

必要はないということです。

 

「〜さんは大変すぎる」

「そんなに働いて大丈夫?」

 

みたいな言葉を掛けるなら、

もっとポジティブな声掛けを

しようということです。

 

桐生 将人

 

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