マネジメント

会社を潰す「集団浅慮」を避ける方法

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

「集団浅慮」という言葉を

知っていますか?

 

これは「しゅうだんせんりょ」

と読みます。

 

この言葉は、1970年代頃に

広められたもので、

「集団の全員が同じ考え方を

してしまい、異論を唱える者や

批判的な立場を取る者がいなく

なることで、集団が非常に危険

な意思決定をしてしまうこと」

と定義されています。

 

これは、カリスマ的リーダーが

いるような場合に起こりやすい

と言われています。

 

たとえば、以下のような事例が

紹介されています。

 

////////////////

米国のピッグズ湾侵略(キューバを

侵略し、カストロ政権を倒そうとして

失敗に終わった秘密計画)は、

集団浅慮が招いたものと言える。

明敏な頭脳を持つケネディ大統領の

顧問たちが、このときに限って思考

停止に陥ってしまったのだ。

なぜだろう。あのケネディがやる

ことならうまくいかないはずがない

と、全員が信じこんだからである。

 

―引用(p.202)『マインドセット「やればできる! 」の研究』著:キャロル・S・ドゥエック、出版:草思社 (2016/1/15)

////////////////

 

ただ、これについて、

ケネディ大統領が愚かだったのか

というとそういうわけではなく、

後の研究においては、以下のように

述べられています。

 

「もし、上級顧問の誰かひとりでも

反対していたら、ケネディは思い

とどまったに違いない。けれども

だれひとり異を唱えなかったのである。」

 

つまり、カリスマ的なリーダーが、

部下の意見を聞く賢さを持っていた

としても、そのカリスマの能力が

部下を集団浅慮に陥らせてしまう

ということです。

 

中小零細企業にありがちな

“ワンマン社長体制”なんかは

まさにこの危険性があると

言えます。

 

アメリカのエンロン社の破綻

は有名な話ですが、エンロン社

の経営幹部についてもまさに

集団浅慮によって意見を聞き

入れられなくなった結果だと

言われています。

 

つまり、中小零細企業こそ、

この「集団浅慮」の対策を

しておかないと倒産するような

誤った決断をしてしまう危険性

があるということです。

 

では、どうやって対策するか?

 

その方法の1つは、

「全会一致した場合は必ず時間を

おいて反対意見が出るのを待つ」

ということです。

 

もちろん人数やケースにも

よりますが、「全会一致」という

現象の発生確率は低いです。

 

ということは、多くの場合、

 

・空気を読んで賛成した人

・あまり考えずに賛成した人

・リーダーに怯えて賛成した人

 

といった方々が存在している

可能性が多分にあります。

 

だからこそ、

「全会一致したときには、

必ず疑うようにする」

ということが重要だと

いうことです。

 

で、もし、それでも意見が出ない

ようであればとっておきの方法が

もう1つあります。

 

その方法は古代ペルシャで行われて

いた格式の高い方法なのですが…

 

その方法とはですね…

 

「飲みニケーション」です。

 

…いや、冗談ではないですよ!笑

 

古代ペルシャでは集団浅慮を

避けるために必ずしらふのときに

下した決定を酒に酔ったときに

再度検討し直したそうです。

 

一見するとふざけていますが、

この方法は結構画期的かもしれ

ません。

 

というのも、酒に酔うと

思考や理性を司る前頭葉が

麻痺していきます。

 

よくお酒に酔うと普段よりも

本音が出てしまう…

という話がありますが、

それは、理性によって防いで

いた本音が前頭葉の麻痺によって

堤防が決壊するようにダダ漏れに

なるからです。

 

つまり、集団浅慮が、

空気を読んだり、誰かに

遠慮することによって発生

しているとすれば、この

「飲みニケーション」による

再検討はズレていない対策

だと言えます。

 

ということで、

あなたが能力が高かったり、

ワンマン社長であるのなら、

集団浅慮を避けるために、

「全会一致」のときこそ

疑うようにしてくださいね。

 

そして、お酒を飲める仲間が

いるなら古代ペルシャ方式も

試してみてください。笑

 

桐生 将人

 

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