マネジメント

ネガティブな感情を成長意欲に転換する方法

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

いきなり質問ですが…

 

あなたが経営者だとして、

社員が壁にぶつかったときに

うつ病になって辞めていくのと、

その壁を成長の糧にしていくのと…

 

どちらがいいでしょうか?

 

言わずもがな後者ですよね^^;

 

ですが、現代病とも言われる

うつ病の患者数は増加の一途

を辿っていると言われています。

 

縁起でもないことですが、

知らぬ間に大切な社員が

うつ病になって退職してしまう…

なんてことも、もはや他人事とは

言ってはいられません。

 

ということで、今回は、

「ネガティブな感情をうつ病では

なく成長意欲に転換する方法」

をお伝えしたいと思います。

 

あなたが大切な社員を守るため

にも、ぜひ知識として知って

おいてくださいね。

 

では早速。

 

この方法は「認知療法」における

基本的な方法で、やり方を知って

いれば誰でもできます。

 

用意するものもないので、

すぐに導入できる優れものです。

 

まず、認知療法の基本とは、

「極端な判断を下してしまった

ときにそれを事実に即した妥当

な判断に切り替える」

ということです。

 

多くのうつ病患者は、

無意識に起きた事象に対して

両極端なレッテルを貼ってしまう

と言われています。

 

たとえば、

試験で不合格になると、

「自分はどうしようもなく

頭が悪い人間なんだ」

というレッテルを貼り、

試験で合格すると、

「自分は生まれながらの天才だ」

というレッテルを貼る

というイメージです。

 

悪いレッテルを貼れば

「すべてがダメ」と考えて

しまうので、ネガティブな

考えしか浮かばなくなって

しまいます。

 

逆に良いレッテルであっても

極端なレッテルを貼って

しまうと、いずれ壁に

ぶつかったとき等に

「自分は天才と思い込んでいた

愚かな人間だったのだ…」

と急激にネガティブな感情を

持ってしまうようなことが

あります。

 

ここからわかるように、

とにかく良い悪いに関係なく

両極端なレッテルは感情に

あまり良い効果をもたらさない

ということです。

 

そこで、重要なのは、

(繰り返しになりますが)

こういった極端な判断をして

しまったとき、妥当な判断に

切り替えるということです。

 

たとえば、

「給与計算」でミスをして

しまったとします。

 

その社員が

「自分は頭がどうしようもなく

悪いからミスをしてしまった」

と極端な判断をしたとしましょう。

 

そこでやるべきことは、

 

・その結論に合うような出来事

・結論に反するような出来事

 

をそれぞれ探すということです。

 

たとえば、

「その結論に合うような出来事」

として、

「そういえば高校のときの数学

も成績がいつも中の下だった」

とか。

 

その逆に、

「結論に反するような出来事」

として、

「そういえば他の仕事では

いつもミスなく素早く仕事が

できていると褒められるな」

とか

「そういえば学校の成績も

数学以外はいつも上位だったな」

とか

そんな話です。

 

このように事実に即した考え方を

していくと、”2つの良いこと”が

起こります。

 

1つは「自分は別に頭悪くない

かもしれない。数字は少し苦手

意識があるだけなのだ。」

という極端な判断からの脱却です。

 

そしてどうしようもない

ネガティブの淵から抜け出すと、

もう1つの”良いこと”が見えて

きます。

 

それは「どうしようもなく

頭が悪いわけではないのに、

ミスをしたのはなぜだろう?

どうすればミスをしないで

できるようになるだろう?」

という前向きな疑問です。

 

特に重要なのは後者です。

 

この疑問を持つようになれば、

ミスをしても改善をしようと

するわけですから、まさに

ミスが「自分の成長の糧」に

なっていくわけです。

 

とはいえ、後者の考えを

持つためにはネガティブな

感情のダメージを少しでも

減らさないとなりません。

 

それに役立つのは前者の

思考ですから、まさにこの

2つは両輪だと言えるのです。

 

今回紹介した方法は、

自分の頭の中で考えるだけで

使うことができます。

 

ですが、ネガティブな感情に

陥ってそういった冷静な判断

ができなくなる社員の方も

いるでしょう。

 

そういった場合は、経営者が

一つひとつ質問をしてあげて

頭を整理してあげると良いかも

しれません(いわゆるコーチング

的な関わりですね)。

 

社員との関わり方について

悩んでいる経営者の方は

ぜひ参考にしてくださいね。

 

まぁ、桐生自身がまさに

マネジメントが苦手なので、

今回の内容もまさに自分に

言い聞かせている感じなの

ですが…。笑

 

桐生 将人

 

参考図書:『マインドセット「やればできる! 」の研究』著:キャロル・S・ドゥエック、出版:草思社 (2016/1/15)

 

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