人事労務

経営者は「わからない」と回答するのが良い理由

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

先日、行政から

「助成金が出ない」という

内容の電話がかかってきました。

 

こんな連絡がいきなりきたら、

普通の社労士じゃなくても凍りつきますよ^^;

 

詳細はお伝え出来ませんが、

結果としてちゃんと説明したところ

「助成金は出る」という結果に

覆りました。

 

ただ、ちゃんと説明できなければ、

アウトになっていたかもしれない

微妙な案件だったのもの事実です。

 

で、このときにふと思ったのが、

「経営者は、行政から直接電話がかかってきて、

何かしら質問されたら即答すべきではない」

ということです。

 

一旦「担当に聞かないとわからない」と

答えた方が良いです。

 

たとえば、労働局から

「この日に○○さんは出社日でしたか?」

と聞かれたとします。

 

で、即答で、

「その日は休みでした」

と答えたとします。

 

ですが、実はその質問は、

 

「キャリアアップ助成金における

正社員転換の面接試験に設定している日で、

本当に面接をしているかどうかの

チェックをしている」

 

という意図だったとしましょう。

 

で、実際は、その日は休みだったけれど、

面接試験だけ受けに出社させたのかもしれません。

 

ですが、この受け答えの結果、

助成金は受給できなくなるかも

しれないのです。

 

一般的な経営者にとって、

人事労務分野は当然ながら

専門分野ではありません。

 

だから、相手の質問の裏側にある意図を

即座に読み取るのは難しいです。

(というより、普通の社労士も無理です。)

 

だから、変に受け答えをせず、

「わからない」と言って、

一旦即答の状況を回避するのが

ベストです。

 

電話を切って落ち着いて、

意図を考えてから受け答えを

してください。

 

正しいことをしていても、

間違って伝えると急に疑われてしまう

ことはよくあることです。

 

不正は絶対にダメです。

 

ですが、勘違いされるのを避ける

ためにも即答はおすすめしない

ということです。

 

桐生 将人