人事労務

給与額そのままで残業代を80%減らす方法(合法)

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

サーバーシステムにトラブルが

起きてしまい、ようやく再開です^^;

 

ようやくブログを更新できます。笑

 

これからも不定期に発信して

いきますのでお楽しみに…!

 

皆さま、お久しぶりです。

 

ありがたいことに紹介いただく

案件がガンガン増えています。

 

さらに新事務所への移転作業も

重なりまして、ブログを疎か

にしていました^^;

 

ただ、人と会う頻度は増えている分、

ネタはたまり続けているのですよね。

 

そんなわけで今回は久しぶりに

「残業代」の話をします。

 

残業代は多くの経営者を悩ませる

ものですから、社労士としては、

合法的な範囲内で残業代を減らす

策を知っておいた方が良いです。

(使う使わないは別にして)

 

今回は「残業代を80%減らす」

というなんともあやしいテーマを

お話します^^

 

まず、残業代対策としてよく使われる

のは「固定残業代」ですね。

 

給与20万円を払う場合でも、

基本給20万円で払う場合と

基本給17万円+固定残業代3万円

と払う場合では、残業代の金額に

大きな差が出ます。

 

月の労働時間160時間、

残業時間40時間として、

ざっくり試算してみます。

 

/////////////////

(基本給20万円の場合)

時給単価=200,000円/160時間=1,250円

残業単価=1,250円*1.25=1,563円

残業代=1,563円*40時間=62,520円

 

(基本給17万円+固定残業代3万円の場合)

時給単価=170,000円/160時間=1,063円

残業単価=1,063円*1.25=1,329円

固定残業時間=30,000円/1,329円=22時間分

残業代=1,329円*(40時間-22時間)=23,922円

/////////////////

 

つまり、固定残業代を3万円いれる

だけで、同じ額面給与なのに、

38,598円も残業代の支払いを

削減できたということですね。

 

ですが、これでも約62%の

削減効果です。

 

では、冒頭の「80%削減」というのは、

どういった方法なのか…?

 

固定残業代をもっと増やす?

 

…いやいや違います。

 

それは「完全歩合給にする」

ということです。

 

「なるほど!そりゃそうだ!」

という方もいれば、

「何言ってるんだ?」

という方もいるでしょう。

 

タネあかしをすると、

月額固定の給与と

歩合給の残業代計算は

異なるということです。

 

月額固定の場合は、

額面給与を月の所定労働時間で

割って計算をします。

※先の例の場合は、

20万円÷160時間ということ。

 

ですが、歩合給の場合は、

歩合給を「総労働時間」で

割って計算をします。

※先の例の場合でいえば、

20万円÷200時間ということ。

 

これだけでも、時給単価が低く

なるわけですから差が出ますよね。

 

ですが、さらにもう1つ違いが

あります。

 

それは、

 

月額固定の給与の場合は、

残業時間に対して125%の時給で

支払いが必要ですが、

 

歩合給の場合は、

残業時間に対して25%の割増分

だけを払えば良いということです。

 

先の例で試算してみましょう。

 

/////////////////

(月額固定20万円の場合)

時給単価=200,000円/160時間=1,250円

残業単価=1,250円*1.25=1,563円

残業代=1,563円*40時間=62,520円

 

(完全歩合で20万円の場合)

時給単価=200,000円/200時間=1,000円

残業単価=1,250円*0.25=313円

残業代=313円*40時間=12,520円

/////////////////

 

どうでしょう?

 

完全歩合にするだけで、

同じ時間を働いているのに

残業代は50,000円も削減されて

しまいました。

 

つまり、固定残業代を使わずに

約80%削減を達成ということですね。

 

さて、こういうことをお伝えすると、

「完全歩合なんて現実的ではない」

「完全歩合は業種が限られる」

といったことを考える人もいるかも

しれませんね。

 

ですが、今は業種の中でも働き方は

多様化しています。

 

だからこそ、こういう幅広い知識を

持っていることで、色々な経営者の方

と会ったときに「相手すら気付いて

いない可能性」に気付くことができる

と考えています。

 

なので、

 

あなたが経営者なら自分のビジネスに

どう活かすか考えてみてください。

 

あなたが社労士なら自分のクライアント

にどう当てはめられるかに思いを巡らせ

てみると良いでしょう。

 

ちなみに桐生自身、最近は完全歩合の

可能性に興味をもって色々と考えを

巡らせています。

 

そのきっかけとなった本は以下の書籍。

 

とても学びになりましたのでおすすめです^^

 

↓↓↓参考図書↓↓↓

『運送業の未払い残業代問題はオール歩合給で解決しなさい』著:向井 蘭、西川 幸孝、出版:日本法令 (2022/3/19)

 

桐生 将人

 

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