人事労務

なぜ人件費を下げると成長が止まるのか?

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

会社の経費の中で大部分を

占めるのが人件費です。

 

サービス業が主流の時代においては、

人件費はどの企業でも大きな割合を

占めています。

 

だからこそ、「経費削減=人件費削減」

と安易に考えてしまう企業も多いです。

 

ですが、もし、あなたが会社の成長を

考えているなら、、、

 

それはやめた方が良いです。

 

その理由をお伝えしますね。

 

あなたが自分の個人資産を

増やしたいと思ったらどう

しますか?

 

おそらく以下の方法を考えると

思います。

 

・支出を減らす

・収入を増やす

・投資額を増やす

 

で、どれか1つだけをする必要は

ないので、全部やります。

 

無駄な支出は減らして、

収入を増やすために働いて、

投資額を増やしていく

ということですね。

 

すごく簡単な話です。

 

では、これを会社経営に当て

はめてみたいと思います。

 

・経費を削減する

・売上を増やす

・投資を増やす

 

これが会社を成長させる

方法だと言えます。

 

で、これをすべてやるわけ

ですが、、、

 

ここで重要なのが

「人件費」がどの項目に入って

くるのかということです。

 

「え?経費じゃないの?」

 

そう思ったのなら要注意です。

 

スターバックスの元CEOである

岩田松雄先生は、人件費について

以下のように述べています。

 

///////////////////

では、人件費は経費なのか、投資なのか。

経費と思った瞬間に、少なければいいということになります。

(中 略)

しかし、投資だと考えるとどうなるか。

投資はリターンを考えます。

(中 略)

人件費は投資であり、絶対値が多い少ないという話ではないのです。

給料を1000万円払っても、1500万円の仕事をしてくれればいいのです。

(中 略)

人件費を経費と間違えてはいけないということです。

―引用:『今までの経営書には書いていない 新しい経営の教科書 』著:岩田松雄、出版:コスミック出版 (2020/9/22)

///////////////////

 

これは一つの考えに過ぎない

かもしれません。

 

ですが、重要なのは、

人件費を「経費」と捉えるか

「投資」と捉えるかによって、

正解が正反対になるということです。

 

つまり、

「経費」なら削減すべきですが、

「投資」なら増やすことを考える

べきだということです。

 

そして、サービス業であれば、

多くの場合、人件費は売上を

作るために必要な「投資」と

言えるかもしれません。

 

たとえば、桐生のような

社労士業においては、

多くの場合、代表の先生が1人で

売上を取ってきます。

 

なので、一見すると、社員は経費

のように思えるかもしれません。

 

ですが、結局どんなに営業が上手

でも、社員がいなければ、クライ

アント数は増やせません。

 

こう考えると、社員は間接的に

売上に貢献していると言えます。

 

というよりも、、、

 

経費でしかない社員を抱えている

会社はその時点でやばいですよね…^^;

 

では、人件費を「投資」である

と捉えたとしましょう。

 

そうすると

「人件費を削減する」ことが

どういうことかが見えてきます。

 

それは、

「投資額を減らす」

ということです。

 

会社を成長させるためには、

 

・経費を削減し、

・売上を増やし、

・投資額を増やす

 

ことでした。

 

ですが、

人件費が「投資」だとすれば、

このルールと逆をいくことに

なるわけです。

 

これが、人件費を下げると成長が

止まってしまう一つの理由だと

いうことです。

 

もちろん倒産しそうなほどピンチ

なら、人件費を削減することも、

考えるべきです。

(それは、貯金がゼロで借金を

しているのに、投資をするのと

同じことですからね)

 

ですが、基本的には、まず、

人件費以外の「経費」を削減する

ことを考えるべきです。

 

そして、多少の余裕があるなら、

人件費という「投資」に資本を投下

することを考えてみてください。

 

桐生 将人

 

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

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