MENSAの思考

大きな夢があなたを盲目にさせ、損をさせる

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

皆さま、宝くじ買ってますか?

 

巷には、

・買わなきゃ絶対当たらない!

・宝くじが当たれば年収2000万円で

30年暮らせる!

とかあの手この手を使って宝くじの

持つ大きな夢をアピールしてきますね。

 

ですが、実際のところ宝くじは、

まずその約半分が運営側の儲けに

なるように設定されています。

 

これって驚異的な数字です。

 

たとえば、ギャンブルと言われる

パチンコは約15~20%、

競馬は約20~25%が胴元の取り分と

言われています。

 

つまり、宝くじはパチンコや競馬よりも

2倍以上胴元の取り分が多い…

 

要は「当たらないギャンブル」

だということです。

 

では、なぜ、そんなギャンブルが

年末になると行列を作ってしまうのか?

 

それは、あまりにも金額が大きいからです。

 

橘玲氏は自著の中でよく宝くじのことを

以下のように話しています。

 

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人生において数億円ものお金を

手に入れる機会は(ふつうは)

ありませんから、それだけでも

賭けに参加する魅力があると

ひとは考えます。

 

この「錯覚」が射幸心で、

最高額を大きくすればするほど

冷静な判断ができなくなって

しまいます。

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これって目標を立てるときも一緒です。

 

まだ1000万円も稼いだことがないのに、

目標を1億円にしたとします。

 

そんな目標を立てても、その人は、

1億円までの道のりも自分が達成して

いる姿もまったく想像できません。

 

想像がまったくつかなくなると、

どうやってその目標を達成する

のかの計画を立てることができません。

 

おそらく「がんばる」とか

「なんとかする」みたいな

抽象的な方法しか考えなくなります。

 

自分にとっての金額が大きすぎることで、

どのお客さんからアプローチして、

どのお客さんからの紹介を得られる

可能性があって、、、といった

現実的な計画を立てることが

できなくなってしまうのです。

 

よく経営者の方がこんなことを言います。

 

「まず1000万円、

次に3000万円、

そして5000万円、

そしたら1億円。」

 

明確な理屈はありませんが、

多くの経営者の経験則で、

想像できる限界がそういった

金額なのでしょう。

 

もちろん一気に飛び越えていく人も

いますが、変に大きな夢を見ている

と掴むべきものも掴めなくなって

しまいます。

 

最後に…

宝くじを買う分、書籍でも買って

自分の仕事に生かしたら、

結果として生涯年収が1桁増える

なんてことが普通にあるかも

しれません。

 

しかも、こっちの方が現実的

じゃないですか?^^

 

桐生 将人

 

補足.

ちなみに、1億円稼ぐことを目標にする

こと自体が悪いわけではありません。

(自分の現状の枠の外を目標にする

ことは脳を活用するために重要です)

 

ただ、1億円がまったく想像できない

状況で、目標だけなんとなく1億円

としても臨場感を高めることが

できません。

 

それでは、脳の力を活かすことも、

現実的な計画を立てることも

できないということです。

 

現状の枠の外に1000万円があるなら、

まずは第一ゴールを1000万円の達成

と考えたほうが想像がしやすいですし、

現実的な計画が見えてくるという話です。