こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
以前にもお伝えしましたが、
「学習性無力感」の話を覚えていますか?
簡単に復習すると、
壁にぶつかってそれを乗り越えられない
状況に追い込まれると無力感を感じる
ようになるということでしたね。
では、「よく褒めて伸ばす」という
言葉がありますが…
壁にぶつかって悩んでいる人を
褒めまくってトライさせ続けたら
どうなると思いますか?
答えは、
「学習性無力感の餌食になる」
ということです。
たとえば、
どんな失敗があったとしても、
「今日はがんばったね」と言われて
ご褒美をもらえるとします。
すると、彼らの脳は、
「褒められるということは、
自分が努力しなかったから
できなかったのではなく、
そもそも才能が足りないんだ」
と考えます。
つまり、自分次第で解決できない
問題であると認識するということです。
これを「固定思考」といいます。
逆に、失敗に対して、
「もっとできたはずだよね」とか
「いつもよりできてないね」とか
そういった言葉をかけたとします。
すると、彼らの脳は、
「自分の努力が足りなかったんだ」
と考えます。
つまり、自分の努力次第で解決できる
問題であると認識します。
これを「成長思考」といいます。
つまり、「とにかく褒める」という行為は、
一歩間違えれば相手を固定思考化させてしまい、
成長を止めてしまうことになりかねないのです。
固定思考になると、
難しい問題に直面してもすぐに根をあげる
人間に育ってしまいます。
叱るのが苦手で、何をしても黙認したり、
褒めてばっかりになっていませんか?
「褒める」という行為は一歩間違えれば
人が育たないどころか問題児にしてしまう
ということを忘れないでくださいね。
桐生 将人