※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
今回は、今日の夕飯や
休み時間に仲間や同僚に
話したくなるような大変
興味深い話をお届けします^^
では、早速。
1990年代に家庭の幸福と地域
の関係を調べるために、
アメリカ各地の公共住宅に住む
4600家族を対象としたある実験
が行われました。
実験では、まず、家族を
以下の3グループに分けました。
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グループ1:
今よりもゆたかな地域でしか
使えない家賃補助券を受け取る。
このグループは、家賃補助を
受け取るためにはもうすこし
富裕な地区へ引っ越さなければ
ならなかった。
グループ2:
どこでも好きなところで使える
家賃補助券を受け取る。
このグループは同じ地域にとどまる
ことができたので、ほとんどは
家賃を節約するだけで引っ越さなかった。
グループ3:
家賃補助券も何も受け取れない対照群。
//////////////////
では、ここで、あなたも
予想してみてください。
この家庭の子どもたちの
将来はそれぞれどう変わった
と思いますか?
…
……
………
予想しましたか?
では、結果を。
この実験の追跡調査は、
アメリカ国税庁による
納税データ等を使って
行われました。
さて、子どもの育った場所が
収入や人生にどう影響したのか?
答えは以下です。
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グループ1で富裕な地域に
転居した子どもは…
・20代半ばに達したときの収入が
グループ3と比べて30%以上
高くなっていた
・大学進学率は17%高く、
通う大学のランクは大幅に上昇
・貧しい地域に住んだり、
ひとり親になる確率は小さかった
グループ2で家賃補助を受け取って
ゆたかになった家庭の子どもは…
・グループ3と比べて特段大きな
利益はなかった
////////////////////
さて、ここからわかるのは
なにか?
それは、
・子どもが将来良い大学に入り、
・高収入の職業に就いて、
・幸せな家庭生活を送る
ということにおいて、
親の影響はほとんど関係ない
ということです。
というのも、
どのグループでも親との
関わりは変わっておらず、
違いをもたらした変化とは、
「富裕な地域に引っ越した」
ということだけだったからです。
以前のメルマガで、
「人の50%は遺伝で形作られ、
残りの50%は環境である」
ということをお伝えしました。
その環境というのは、
まさに今回お伝えした
「家庭外の環境」である
ということです。
子育て系の話では、
「いかに親が関わるか」
ということばかりに
注目がされています。
ですが、
この実験からわかるのは、
重要なのは、
共有環境(子育て)ではなく、
非共有環境(地域の友人関係)
であるということです。
そう考えると…
イクメンとか言ってる暇が
あったら、バリバリ働いて
良い環境の場所に引っ越せ
というのが子育ての答えに
なるのかもしれません。
「子どもが良い成長をするのに
親の関わりは関係ないんだよ」
というのは救いかもしれませんが、
「もっと稼げ」なんて話は、
それはそれで親にとっては
残酷かもしれませんね…^^;
まぁ「良い環境」というのは、
何も「金持ちの環境」だけでは
ないと思います。
(今回の調査では「富裕な地域
に引っ越す」ことが要因だった
ので、それも一つであることは
否定できませんが…)
その子の才能が輝く環境へ
柔軟に移動するってのが
重要かもしれませんね。
桐生 将人
引用・参考:(No.4208-4226)『スピリチュアルズ 「わたし」の謎』著:橘玲、出版:幻冬舎 (2021/6/23)
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