MENSAの思考

決めるときは長所、やめるときは短所

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

よく中小企業にとっては、

大企業にはない「強み」

が大切と言われますよね。

 

それは、中小企業が

大企業と比べて、

人数が少なかったり、

店舗が狭かったり、

営業時間が短かったり、

そういった「弱み」が

あるからかもしれません。

 

ですが、そう考えると、

「強みを作る」のではなく、

「弱みをなくす」ということ

でも良いはずですよね。

 

ということで、

今回はそんな疑問…

 

つまり、中小企業にとって

「強み」と「弱み」の

どちらに注力すべきか

ということについて

お伝えしたいと思います。

 

早速ですが、

ハーバード大学の社会心理学教授

の著書「明日の幸せを科学する」

には以下のような話があります。

 

//////////////////

たとえば、つぎの二つの島の

うち一つで休暇をすごす準備

をしているとしよう。

 

平凡島(気候も平凡、砂浜も平凡、

ホテルも平凡、夜の娯楽も平凡な島)

か、

極端島(気候はよく、砂浜もすばらしいが、

ホテルはみすぼらしく、夜の娯楽がない島)

か。

 

予約をする時期がきて、どちらかに

決めなければならなくなった。

 

さあ、どっちにする?

 

―引用(No.1851)『明日の幸せを科学する』著:ダニエル・ギルバート、出版:早川書房 (2013/12/11)

//////////////////

 

さあ、あなたもどちらにするか

考えてみましたか?

 

もし、あなたが大多数の人と

同じなら「極端島」を選んだ

と思います。

 

では、再度、考えてみてください。

 

//////////////////

では、どちらの島にも仮予約が

してあったらどうか。

 

クレジットカードから解約料が

引き落とされる前に、どちらかに

決めなければならない。

 

さあ、どっちをキャンセルする?

 

―引用(No.1851)『明日の幸せを科学する』著:ダニエル・ギルバート、出版:早川書房 (2013/12/11)

//////////////////

 

どちらをキャンセルするか

決めましたか?

 

あなたが大多数の人と

同じなら、やはり、

「極端島」を選んだと

思います。

 

つまり、不思議なことに、

大多数の人は選ぶときも

却下するときも、

「極端島」を選んでしまう

ということです。

 

この理由は、人の脳が、

選ぶときは選択肢の長所に

注目し、却下するときは

選択肢の短所に注目するから

だと考えられています。

 

本来であれば、全体のメリット

とデメリットをすべて並べて

判断するべきところですが、

脳は、想像できる範囲の中で

選択をしてしまうということです。

 

では、冒頭の疑問に戻りましょう。

 

中小企業は、

「強み」と「弱み」の

どちらに注力すべきか?

 

それは…

「両方」です。

 

新規顧客獲得のためには、

「強み」に注力すべきですし、

既存顧客が離脱する理由を

なくすためには、「弱み」

をなくす努力が必要です。

 

ですが、中小企業にとって、

それらは同じくらい重要です

から、どちらかを選ぶという

ことはできません。

 

「じゃあなんでこんな質問

をしてきたんだよ…」

そう思いますよね^^;

 

ですが、今回、伝えたかったのは、

「強み」と「弱み」のどちらか

を選ぶのではなく、もっと、

その”順序”に目を向けるべき

だということです。

 

いくら「弱み」をなくしても、

「強み」がなければ、新規顧客

の獲得には繋がりません。

 

逆に、「強み」ばかりを

伸ばしても、「弱み」が

大量にあるようでは、

顧客が離脱してしまうので、

売上は安定しないということです。

 

だから、「強み」と「弱み」は

両方大切ですが、会社のステージ

によって注力するタイミングが

違うということです。

 

あなたは今、どういうステージ

ですか?

 

あなたのステージに合わせて、

「強みを伸ばすか」、

「弱みをなくすか」を

判断してくださいね。

 

桐生 将人

 

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