マックシェイクが売れた理由は味ではなく◯◯のスピードだから
こんにちは。
桐生です。
マックシェイク好きですか?
桐生はもうしばらく飲んでいませんが、
初めて飲んだときの
柔らかくてシャリシャリした食感。
そして、
「アイスを飲める」ということに、
衝撃的な感覚を受けたことを
今でも覚えています。
マックシェイクは販売してすぐに、
「ハンバーガーと並ぶヒット商品になった」
と言われています。
では、
マックシェイクが売れた理由って
なんだったと思いますか?
美味しいから?
目新しいから?
どちらも違います。
この答えを
日本マクドナルドの創業者である
藤田田(デン)氏は、
以下のように言っています。
『マックシェイクがストローで吸っても
遅いスピードでしか口に入ってこないように
していることには、ちゃんと科学的な理由がある。
人間が口の中にものを吸い込むときに、
もっともおいしいと感じるスピードは、
母乳を吸うスピードなのである。
マクドナルドでは、神様が考案した
そのスピードを商売に拝借したのである。』
つまり藤田田氏は、
マックシェイクのヒットを考えるうえで、
「味をどう美味しくするか」だけではなく、
「どんなスピードで口に入ってくるか」
にまでフォーカスしていたわけです。
とはいえ、
多くの経営者にとって、
マックシェイクの秘密を
知ってもあまり意味がない
ですよね^^;
ですが、藤田田氏は、
これと同じような
「視点をズラした発想」
によって、
働く社員の心もガッチリと
掴んでいたようです。
そして、
その発想は今の経営においても
大きなヒントになります。
では、その発想とは
どういったものだったのか?
もちろん、
「社員にもっと給与をあげる」
という普通の話ではありません。
その発想とは、
「社員の配偶者にも
フォーカスをあてる」
というものでした。
たとえば、
日本マクドナルドにおいて、
藤田田氏は以下のようなことを
していたそうです。
・決算賞与は社員本人ではなく、
配偶者の口座に直接支払う
・社員の配偶者の誕生日には、
お花を贈っている
・年1回パーティーを開催し、
夫婦一緒に参加してもらう
それ以外にも色んな制度において、
「夫婦でないと参加させない」
「夫婦でないと立候補できない」
というものがあったようです。
なぜ、こんなことをしているか?
それは、
藤田田氏が、
社会の最小単位を
「個人」ではなく、
「夫婦」である
と考えていたからです。
つまり、
「社員を大切にする」
ということは、
「その夫婦を大切にする」
ということである。
そういう視点を持っていたわけです。
ですが、改めて考えてみると、
社員の仕事のパフォーマンスを
考えたときに、配偶者にも
フォーカスするのは当然と
言えるかもしれません。
というのも、
「社員が元気に働けているのは、
配偶者が健康管理をしてくれているから」
かもしれませんし、
あるいは、
「社員が急な仕事も快く働けるのは、
配偶者が応援してくれているから」
かもしれないからです。
実際にやっている取組自体は、
決して大きなものではありません。
ですが、
こういった取り組みによって、
『がんばって働いてきてね』
『あんないい会社はないんだからね』
と言って家族が応援してくれる
ようになる。
それが結果として、
社員の会社に対する気持ちはもちろん、
普段の仕事ぶりにも影響すると
考えていたわけです。
こういった発想は、
言われてみれば
「たしかに」
と思うかもしれません。
ですが、
「夫婦が最小単位」
という視点を持っていない限り、
自ら発想すること自体が
難しいものです。
今回の話の学びは、
「最初の視点をズラすことで
思いもよらない発想を
生み出すことができる」
ということです。
マックシェイクも、
「味」という分野において、
「美味しくする手法を考える」
という視点だけではなく、
「口に入ってくるスピード」
にまでフォーカスしていたことが
大ヒットのきっかけでした。
マネジメントの話も、
「社員の処遇をどうするか」
という視点だけではなく、
「社員の配偶者も大切にする」
ということにフォーカスしたことが、
社員の心を掴むことに繋がりました。
同じ視点のまま、
どれだけ解決策を考えても、
出てくるのは似たような
答えばかりです。
だからこそ、
解決策を変える前に、
「どこを見ているのか?」
を変えてみる。
そこから、今までとは
まったく違う発想が
生まれることがあるのです。
答えが見つからないのは、
そもそも最初に立てた問いの方が
間違っているからかもしれません。
桐生 将人
―参考図書:『殺されない社長の心得』著:藤田 田、出版:ベストセラーズ (2026/7/13)

