MENSAの思考

必要なものには気付く、いらないものには気付かない

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

断捨離がブームになってから、

それがミニマリストとか

シンプリストという生き方に

形を変えて、すでに一時的な

ブームというより、一つの

生き方として定着したよう

にも感じます。

 

多くの人が断捨離に興味を持つ

ということは、ほとんどの人の

クローゼットにはパンパンに

服がある状態だからかもしれません。

 

では、なぜ多くの人のクローゼット

はパンパンになってしまうのか?

(しかも、一度ではなく何度も)

 

それは、人間の脳が、

必要なものには意識せずにも

気付くことができるが、

いらないものには意識をしない

と気付けないからです。

 

たとえば、スーツを買ったとします。

 

すると、シャツがないことに気付き

ました。

 

シャツを買って気付いたのが、

ネクタイがないことです。

 

そして、ネクタイピン、ベルト、

革靴、ポケットチーフと必要な

ものにどんどん気付きます。

 

冬になれば、ジャケットの上から

着られるコートとマフラーも必要

だと気付いて、もう小さなクロー

ゼットはパンパンになるわけです。

 

ここで多くの人が気付かないのは、

 

そもそもスーツを買わなければ、

ネクタイもベルトもシャツも

コートもマフラーも革靴も

いらなかったのでは?

 

ということです。

 

他にも、たとえば、ワインの

ソムリエナイフをもらったとします。

 

そうすると、家で美味しいワイン

を空けることができるので、

今度はワイングラスを買います。

 

ワインを保存するためのキャップを

買うかもしれません。

 

こだわる人は、デキャンタやら

それぞれのワイン用のグラスまで

買うかもしれませんよね。

 

ですが、そもそも、

ソムリエナイフを捨てれば、

家ではワインを空けられなく

なるので、ワイングラスも

キャップも買う必要はなかった

と言えるわけです。

 

要は、人は何かがあることに

よって追加で必要になるものは

すぐに想像ができるが、

いらないものには、意識しない

と気付けないということです。

 

断捨離をしようと思ったときに、

「なんでこんなもの買ったのだろう」

と後悔するのは、普段とは違う

「いらないもの」への意識を向けて

いるからです。

 

たとえばこんな話があります。

 

///////////////

名競走馬の白銀号が

失踪してまもなく、

グレゴリー警部と

ロス大佐は、怪しい男が

厩舎に忍びこんで白銀号を

盗み出したことを突き止めた。

 

しかし例のごとく、

シャーロック・ホームズは

警察の一歩先を行っていた。

警部は偉大な探偵を頼りにした。

 

「何かもっと気をつけるべき点が

あれば教えていただきたいのですが」

「あの晩、犬が奇妙だった点に注目

すべきでしょうな」

「犬はあの晩、何もしなかったそうです」

「だから奇妙だと言うのです」

シャーロック・ホームズは答えた。

 

<中 略>

 

わたしは、犬がおとなしかったという

重大な事実をつかみました。(中略)

 

厩舎には犬がいたというのに、何者かが

馬を盗みだしても、上で寝ていたふたり

の働き手が目を覚ますほど激しくは

吠えなかったわけです。この真夜中の

訪問者は、犬がよく知っている人物

だったにちがいありません。

 

警部と大佐は起こったことに気づいたが、

起こらなかったことに気づいたのは

ホームズだけだった。

 

―(No.1773-1784)『明日の幸せを科学する』著:ダニエル・ギルバート、出版:早川書房 (2013/12/11)

///////////////

 

簡単にいえば、人間は、

目に見えるもの、実際に

起こったことには自然と

反応することができます。

 

ですが、目に見えないものや

実際に起こっていないことを

考えるためには、自分から

想像をしないといけません。

 

当然、無意識の状態では、

あなたの脳は、

その想像をする方向には

働かないわけです。

 

モノが増えてしまいがちな

人は、ぜひ、「いらないもの」

に意識を向けるようにしてみて

ください。

 

年に1度の断捨離よりも、

圧倒的に経済的メリット

も大きいですよ^^

 

桐生 将人

 

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