MENSAの思考

脳の無意識を味方につける

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

ゴルフやっていますか?

 

桐生はまったくやらないのですが、

周囲の仲間が最近ゴルフにハマって

いて、ちょっとソワソワし始めて

いる今日このごろです。

 

ゴルフのルールをよく知らない人

のために簡単にルールの説明を。

 

ゴルフは、もともと決まっている

基準打数でカップに入れることが

できれば「パー」になります。

 

それよりも1つ少ない打数で回ること

ができれば「バーディ」になり、

それよりも1つ多い打数で回ること

になれば「ボギー」になります。

 

プロゴルフの世界では、

「パー」は飛び抜けてすばらしく

ないが、堅実で良いパフォーマンス

と判断されています。

 

そこから考えると、

プロゴルファーにとっては、

「バーディ」は利得であり、

「ボギー」は損失であると

言えます。

 

で、この「バーディ」と「ボギー」

について面白い調査結果があるので

まずはそれを紹介しますね。

 

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<以下、意訳・抜粋>

・カップの近くで次の2つの場面が起こりうる

「ボギーを避けるためにパットを打つ」

「バーディを取るためにパットを打つ」

・250万回分のパッティングのデータを

分析した結果、パットの難易度や

カップとの距離とは無関係に、

パー狙いのパッティングは

バーディ狙いのパッティング

よりも成功率が高かった

―引用・参照(No.1861-1866):『ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか?』著:ダニエル・カーネマン、出版:早川書房 (2014/6/20)

/////////////////

 

つまり、プロゴルファーは、

利得がかかったバーディパットより、

損失がかかったパーパットの方が、

成功率が高かったということです。

 

なぜ、そんなことが起こるのか?

 

これは「損失回避」という考え

で説明がつきます。

 

なんとなく言葉で想像がつくと

思いますが、要は、「人間は、

得をするよりも、損を回避する

ために必死になる」ということです。

 

今回の場合で言えば、

バーディを逃しても利得を失う

だけで損を被るわけではないが、

ボギーを避けられなければ損を

被ることになるわけです。

 

つまり、プロゴルファーは、

「損失回避」のために、

“無意識”のうちにパーを取るため

のパッティング(=ボギーを

避けるためのパッティング)

を重視して、より集中して打った

と考えられるということです。

 

書籍の中では、

「タイガー・ウッズが全盛期に

バーディパットとパーパットの

成功率が同じだったら、

獲得賞金額は100万ドル以上

(1億円以上)増えていた」

という指摘もあります。

 

それだけ損失を回避するときの

“無意識”の力は大きいということです。

 

ちなみに”無意識”と書いたのは、

プロゴルファーが自分から手を抜く

こと(タイガー・ウッズが1億円を

意識的に手放したということも)は

考えにくいですから、これは、

“無意識にそうなってしまった”

と考えるのが自然だからです。

 

この話からわかるのは、

人間の”無意識”の力とは、

「より利得を得られる」

ときよりも、

「損失をなんとか回避したい」

ときにこそ、その力を発揮

できるということです。

 

そして、もし、あなたが

この”無意識”の力を味方に

つけたいなら、その方法は

簡単です。

 

それは、成し遂げたいことに対して、

「これができないと損をする」

という状況に自分の環境を追い込む

ということです。

 

たとえば、桐生は以前から

「高い家賃の家に住んで

自分を追い込む」という

話をしていますよね。

 

これも、ある意味では、

 

「もっと稼いで家賃が払える

状況にならなかったら、また

前の家に逆戻りになる」

 

とか

 

「もっと稼いで収入を増やせ

ないと資金ショートして、

食費すらままならなくなる」

 

とか

 

そういう損失の予感を

感じさせます。

 

その結果、

「損失回避」の心理が働いて、

自分の無意識の力を発揮する

ことができるわけです。

 

他にも、急成長する経営者には、

先行投資をする人が多いと思います。

 

そういう経営者もやはり、

 

社員の人件費に先行投資をして、

「社員の給与が増えたから

今年売上が2倍にならないと

自分の給料が0円になってしまう」

 

とか、

 

事務所を拡大してしまって、

「今年の粗利が2倍にならないと

事務所の家賃が払えなくなる」

 

とか、

 

自分の環境を

「これができないと損をする」

という環境に追い込んでいる

ことが多いです。

 

その結果、無意識の力を味方に

つけて能力を発揮できていると

いうことです。

 

人によって痛みを感じるものは

異なると思います。

 

もし、自分を追い込むなら、

自分にとって痛み(損失)を

感じるものに投資して、

自分なりの「損失回避」の環境

を作るのが良いですね。

 

っと…言い忘れましたが、

もちろんこれはストイックな

人向けです。

 

とてもじゃないですが、

誰しもにオススメできる

方法ではありません…。

 

桐生はいつも自分を追い込む派

なので、自然とお伝えしてしまい

ました…^^;

 

一応、個人的にはオススメな

方法なので、ご参考に!笑

 

桐生 将人

 

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