マネジメント

社員を「ほめる」ことを今すぐやめるべき理由

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

あなたは社員をほめていますか?

 

「ほめて伸ばす」とか

「ほめられて成長する」とか

「ほめる」ことはポジティブな

ものとして取り上げられることが

多いです。

 

そして、「社員をほめる社長」

が良い社長像として取り上げられる

ことも多いかもしれません。

 

ですが、社員の幸せを本気で

考えるのであれば「ほめる」ことは

今すぐやめた方が良いです。

 

以前からお話ししていますが、

『嫌われる勇気』で有名な

岸見一郎先生は、

働く理由は幸せになることであり、

働くことを通して幸せを得るためには

「貢献感」が重要である

と述べています。

 

つまり、自分が誰かの役に立って

いることを感じられる(=貢献感)

ということが働くうえでの幸せだという

ことです。

 

では、社長が社員を幸せにしたいと

思うのならどうすればいいか?

 

それは、社員に「貢献感」を与えれば

良いということになります。

 

そこでまず考えてもらいたいのは、

「ほめる」ことが社員に「貢献感」を

与えられるのか、ということです。

 

たとえば、あなたが営業予算を

達成したとします。

 

そして、ある上司から、

「予算を達成するなんてすごいな!」

と言われたとします。

 

別の上司から、

「あなたのおかげで会社の予算を

達成できた。ありがとう!」

と言われたとします。

 

さて、、、

 

あなたは、どちらの上司の言葉

から「貢献感」を感じましたか?

 

多くの人は後者だと思います。

 

つまり、「貢献感」を与えるのは、

「ほめる」よりも「感謝する」こと

であるということです。

 

さらに、「ほめる」という言葉には

もう1つの”闇”があります。

 

それは、「ほめる」という行為が、

相手に対して「自分と比べて

あなたの能力を低く見ていますよ」

ということを暗に伝えることに

なるということです。

 

たとえば、子供が1人でトイレに

行けたとき、親は子供をほめる

ことがあります。

 

ですが、大人が1人でトイレに

行ったときにほめれば、その相手は

きっとバカにされたと思います。

 

ここからわかるように、

「ほめる」という行為には、

「能力が高い人から能力が

低い人に行うものである」

という前提があります。

 

そういう意味でも、「ほめる」ことは

マネジメントの面でもビジネスの面でも

あまり好ましくないということです。

 

結論です。

 

社員を「ほめる」なら「感謝」すべき

ということです。

 

もし、今あなたが社員のためを思って

「ほめる」ことをしているなら、

これからはもっと「感謝」をするよう

にしてみてください。

 

そして、社員にもっと「貢献感」を

感じさせてあげてください。

 

その第一歩は簡単です。

 

語尾を「~できて、すごいね!」

ではなく、「~してくれて、

ありがとう!」となる言葉を

選べばいいのです。

 

桐生 将人

参考図書:『ほめるのをやめよう リーダーシップの誤解』著:岸見一郎、出版:日経BP (2020/7/23)

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