人事労務

給与ではなく「人件費」を見ていますか?

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

経営者の多くは「人件費」が高いとか

言いますが、本当のところ「人件費」

を見ていません。

 

どういうことかというと、

多くの経営者は「人件費」を考えている

つもりが、「給与」しか見ていない

ということです。

 

たとえば、

「彼も頑張っているから

そろそろ月給20万円から

月給25万円にしてあげようかな」

という考え方はその典型です。

 

僕は社員を雇用するときに、

かなりシミュレーションをします。

 

項目は以下のものです。

 

・人件費総枠

・社員の月給

・社員の通勤手当

・会社負担の社会保険料(対策あり・なし)

・会社負担の雇用保険料

・会社負担の労災保険料

 

重要なのは、給与の額面や手取りではなく、

会社が払うすべてのお金(保険料含む)を

計算するということです。

 

たとえば、給与20万円で通勤手当1万円の

社員がいるとして、普通に社会保険に加入させたら…

 

・給与:20万円

・通勤手当:1万円

・社会保険料:約3万円

・雇用保険料:約1,260円

・労災保険料:約630円

 

となります。

 

つまり、給与は20万円でも、

人件費は24万円以上となるわけです。

 

年間で計算すると

その差は48万円以上になります。

 

たった1人の社員だけでも

これだけのズレがあるのですから、

10人、20人という社員がいたら

その感覚のズレは致命的なレベルです。

 

あなたが経営者なら、給与ではなく

人件費で考えるクセを付けてくださいね。

 

桐生 将人