こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
今回の話は結構ショッキングな話かもしれません。
これは遺伝に関する話なのですが…
まずは抜粋します。
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一九七〇年代以降、一卵性双生児と二卵性双生児を
比較することで遺伝率を統計的に計測する方法が
学問的に確立し、膨大なデータが集められたことで、
一般知能(IQ)の遺伝率が七七パーセントと、
世間で思われているよりもずっと高いことが
明らかになった。
―これがどのような数字かは、身長の遺伝率が
六六パーセント、体重の遺伝率が七四パーセントで
あることから推測できるだろう。
―「80’S エイティーズ ある80年代の物語(著:橘玲)」
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これって結構ショックではないですか?
一般に親から遺伝すると言われる、
「体型」なんかよりも「知能」の方が
遺伝するというわけです。
このデータを前提に考えれば、
たとえば、以下の論理は破綻します。
「お金持ちの子供は教育費をかけられるから
子供も金持ちになり、貧乏な人は貧乏から
ずっと抜け出せない」
一般的に言われるこの説には、
・人間がお金を稼ぐためには学力が必要
・学力を得るためには良い教育環境で
学ぶ方が有利
という前提がありますよね。
ですが、冒頭の研究結果によれば、
学力や知能は遺伝によって決まるので、
教育は関係ないということになるわけです。
だから、知能を使う仕事については、
いくら努力して勉強したとしても、
無駄になる可能性が高いということになります。
では、努力してもすべてが無駄なのか?
というとそうではありません。
現在は、知能が高いだけでできる仕事は
さほどありません。
逆に言えば知能が高い人ほど周りの人間と
うまくコミュニケーションがとれない人が
多いという話もあります。
つまり、人にはそれぞれの才能がある
ということです。
重要なのは、知能を上げるために
無駄な勉強や努力をするのではなく、
自分が親からもらった才能を見付けて、
そこに一点集中するということです。
「努力が足りないからできないんだ」
と言い続けてもともと才能がない仕事を
社員に押し付けても、それは努力ではなく
遺伝の問題かもしれないのです。
桐生 将人
参考図書:『80’s エイティーズ ある80年代の物語 』著:橘玲、出版:太田出版(2018/1/20)
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