こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
日本の薄型テレビが世界一だったのは、
もう遥か昔のことのように感じます。
というのも、以前に家電店でどのテレビを
買うか考えていたときに、ふと、
「この日本のメーカーって
撤退しなかったっけ?
保証とか大丈夫なのかな?」
と思ってしまった自分がいたからです。
一昔前なら、日本製以外のテレビなんて
選択肢にすら入らなかったのに、
現在は韓国企業に大敗って感じです。
で、色んな要因はあると思うのですが、
僕自身が最も感じているのは以前にも
お伝えした「限界効用の逓減」が要因の
一つだと考えています。
「限界効用の逓減」の事例で最も有名なのは、
年収850万円くらいから収入が増えても喜びを
あまり感じられなくなるというものですね。
ただ、薄型テレビなんかもこれと同じことが
起きている気がします。
特に日本は薄型テレビについてひたすら薄く
しようとか画質をあげようと必死になりました。
ですが、それってもう驚きや喜びを感じる
ことなんてほとんどできなくないですか?
たとえば、
「今のテレビがあと1cm薄くなります」とか
「今のテレビの画質が5%良くなります」と
言われても、正直うよくわからないと思います。
そして、中小企業の経営者もこれと
同じことをしている人が多いのでは
ないかと感じます。
たとえば、そこそこ美味しいラーメン屋が
ラーメンのメニュー1品だけで勝負していて、
その1品を5%美味しくしても気付ける人
なんてほとんどいません。
それなら、1品でも新作メニューを
出した方がわかりやすいし、
幸せのベクトルが変わるので
高い効用を得られるはずです。
あなたも一つのサービスにこだわって
ただそれだけを改善していませんか?
一生懸命改善することも重要ですが、
それってもうクライアントにとっては
理解できない独りよがりの改善に
なっているかもしれません。
桐生 将人