MENSAの思考

損をしても不幸にならない方法

こんにちは。

桐生です。

 

「失敗して、

損をした気持ちになった」

 

そんな経験はありませんか?

 

桐生はあります。

 

株を買ったら、

それが下がって損をした

気持ちになった。

 

「買ったときより高くなる」

と言われて購入したものが、

実際は高く売れなくて

損をした気持ちになった。

 

こんな話です。

 

ですが、

なぜ、人は損をしたときに

こんなにも嫌な気持ちになって

しまうのでしょうか?

 

結論から言うと、

「得をしようとしているから」

です。

 

人が苦しくなるのは、

損をした事実によるもの

だけではありません。

 

むしろ、

本当に苦しいのは、

「得られると思っていた

利益を得られなかった」

ということです。

 

人は、期待していたものが

得られなかったときに、

大きなストレスを感じます。

 

これは脳科学でいう

「期待誤差」

という考え方でも

説明できます。

 

ドーパミンは、

一般には「快楽物質」とも

呼ばれています。

 

脳の報酬系を研究した

有名な実験では、

ねずみがレバーを押すと、

特定の脳領域に電気刺激が

与えられる装置が使われました。

 

すると、ねずみは、

その刺激を得るために

食事も忘れて

レバーを押し続けたそうです。

 

ここからわかるのは、

脳の報酬系が、

生物の行動を非常に強く

動機づけるということです。

 

ですが、ドーパミンは

単に快楽を生み出すだけでは

ありません。

 

「どれくらいの報酬が得られそうか」

という予測や、

「報酬を得られた」

という結果から、

その後の行動を学習する働きにも

深く関係しています。

 

その仕組みを理解するうえで

重要なのが、

「期待誤差」です。

 

これは、

脳が期待していた報酬と

実際に得られた報酬のズレによって、

ドーパミンの活動が

高まったり、低下したりする

というものです。

 

たとえば、

期待より良い結果が出ると

ドーパミンの活動が高まります。

 

逆に、

得られると思っていた報酬が得られないと、

ドーパミンの活動が低下します。

 

そして、

このドーパミンの活動減少によって、

不快感やストレスが起きることが

あるのです。

 

つまり、

「得しようとする」

ということは、

 

期待が生じる

↓

期待よりも悪い結果が出る

↓

マイナスの期待誤差が生じる

↓

期待と結果の落差によって、

不快感やストレスが生じる

 

といった構図を作ってしまう

ということです。

 

これが、

「得しようとした結果、

損をして不幸になる理由」

です。

 

逆に言えば、

最初から得することを

期待していなければ、

・思いがけず良い結果が

出たときには、

プラスの期待誤差が生じる

・悪い結果になったとしても

期待と結果の落差が小さくなる

と言えます。

 

ですが、

「期待をゼロにしろ」

という話ではありません。

 

人間が生きていくうえで、

「まったく期待をしない」

というのは現実的では

ないからです。

 

そこで注目するべきは、

「過程における報酬」

です。

 

人間が幸福を感じるのは、

最後の「結果」によるものだけ

ではありません。

 

たとえば、

・好きなことをしているとき

・何かに夢中になっているとき

そういう過程においても

人間の報酬系が刺激されることが

わかっています。

 

ここで、

今回の話を理解するために、

報酬を2つに分けて考えてみます。

 

1つは、

「結果」に対する報酬です。

 

・株が値上がりする

・買ったときよりも高い値段で売れる

・利益が出る

 

そういったものです。

 

もう1つは、

「過程」に対する報酬です。

 

・好きだから使う

・好きだから眺める

・好きだから時間を使う

 

こういった報酬です。

 

損得勘定だけで選んだものは、

最終的な結果によってしか、

その選択が正しかったかどうかを

判断できません。

 

だから、

期待していた結果が得られなければ、

その過程まで含めて無駄だったように

感じてしまいます

 

ですが、

損得勘定を抜きにして

好きなものを選ぶ人は違います。

 

手にした瞬間から、

すでに報酬を受け取っています。

 

毎日使って、眺めて、

所有して…

 

その時間そのものが

報酬になっているわけです。

 

つまり、

「過程で報酬を受け取れる人は、

結果が期待外れだったとしても

不幸になりにくい」

ということです。

 

桐生自身の話です。

 

数年前に、

「得しようとすると、

損をしたときはもちろん、

その過程においても

心を乱される」

ということに気付いてから、

株式投資をやめて、

リセールバリューを気にした

買い物をしなくなりました。

 

今は、

値段が上がるかどうかではなく、

「自分が好きなもの」

を購入の判断基準にしています。

 

たまに買ったものを

売ることもありますが、

当初の金額よりも下がることについて

心を乱されることはほとんどありません。

 

それは、

売るという「結果」の前の

「過程」において、

すでに報酬の回収が終わって

いるからです。

 

使った時間やワクワクした経験は、

値段が下がっても消えません。

 

逆に、高く売れたら、

それは予定外のボーナスです。

 

今回の話の本質は、

「好きなことをしよう」

という単純な話ではありません。

 

重要なのは、

「結果」だけに

人生の幸福を預けないこと。

 

そして、

「過程」においても

幸福を得られる人生を設計すること。

 

これこそが、

脳の報酬の仕組みから考えた

「損をしても

不幸になりにくい生き方」

だということです

 

あなたは今、

「得しよう」とばかり

考えていませんか?

 

得しようとするほど、

不幸になる可能性を

自分で増やしてしまう。

 

だからこそ、

得するものではなく、

本当に好きなものを選ぶ。

 

それが、

損をしても不幸にならない方法です。

 

桐生 将人