※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生です。
悲しいことですが、
社員の退職を完全に避けることは
難しいです。
そして、社員の退職があれば、
求人活動をしなければなりません。
この「退職→求人」の繰り返しに
頭を悩ませている経営者は多いです。
そこで、今回は、経営者向けに
・許容できる退職とそうでない退職
・優秀な社員を採用する方法
についてお伝えします。
ちなみに今回の内容は、
桐生のつたない経験だけの話では
ありません。
・11,000人以上のキャリア面談、
・4,000人以上の経営者と採用相談を経験し、
・自身も何社もベンチャー企業を見てきた
という「高野 秀敏氏」の書籍からの学びを
もとにお伝えするものなので安心(?)して
ください。笑
参考図書:『ベンチャーの作法 ー「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術』著:高野 秀敏、出版:ダイヤモンド社 (2024/11/27)
今回の話が参考になれば、
ぜひ書籍を手にとってみて
くださいね^^
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許容できる退職とそうでない退職
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多くの会社では、
「離職率を下げよう!」
「定着率を上げよう!」
という目標を掲げます。
もちろんそれも大切ですが、
一般的なベンチャー企業において
20-30%の離職率は普通だそうです。
なので、中小企業の経営者としては
「一定の人数は入れ替わるもの」
と考える必要があるかもしれません。
だからこそ、知っておくべきは
「退職させてはならないのは
どういった人物か?」
ということです。
こういった質問をすると、
よく回答として出てくるのが
「皆から慕われているムードメーカー」
「たくさんの業務を引き受けている人」
という人たちです。
ですが、実際の企業経営においては
“そうでもない”ようです。
高野氏は以下のように言っています。
『皆から慕われているムードメーカーが
退職すると重苦しいムードが漂うが、
それは瞬間的なもので、意外とその影響は小さい。
“人間性”や”業務”は意外と替えがきく。
替えがきかないのは”才能”である。』
つまり、辞めさせてはならないのは、
「営業のセンスに溢れる
“一番稼いでいる営業のエース”」
「自分のアイディアで人気商品を
連発する”ヒットメーカー”」
のような人だということです。
ただし、そういった人でも
退職させて良い場合があります。
それは、
「ブリリアントジャークなら別」
ということです。
ブリリアントジャークとは、
Netflixの社内で使われている用語で
「有能だけど、協調性がないやつ」
のことを指します。
Netflixでは、自社の理念の中で
「ブリリアントジャークに居場所はない」
と明言しているそうです。
つまり、才能があったとしても、
「自分のやり方を押し付け自己中心な人」
「スキルはあるけど社内の仕事を独占する人」
については退職させても良い場合が
あるということです。
というのも、
ブリリアントジャークが去ることで、
今までその人の陰に隠れていた別の人が
能力を発揮して活躍するケースがある
からです。
ついついムードメーカーや
仕事をたくさん抱えている人に
目が行きがちですが、
本当に手放してはならない人物を
しっかりと見極めておかなければ
ならないということですね。
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優秀な社員を採用する方法
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あなたは優秀な社員を採用しようと
思ったらどういう方法を考えますか?
求人広告を出す?
いやいや、優秀な人は求人広告なんて
見ないから人材紹介のエージェントに
依頼する?
…桐生自身、この程度しか考えて
いませんでした^^;
ですが、これは浅い考えだったようです。
高野氏は以下のように言っています。
『転職サービスに登録する社員の大半は、
今の職場の待遇に不満があったり、
人間関係が嫌だったり、仕事に飽きた
といったネガティブな理由で転職を
検討していて、「良い求人来ないかな?」
と受身の姿勢で登録している人である』
厳しいですが、『たしかに…』と
思ってしまう内容ですね^^;
高野氏曰く、
「優秀な社員は自分でキャリアを
考えているので、自分で狙う会社を
探すために、求人広告ではなく
その会社のホームページを見る傾向にある」
とのことです。
つまり、優秀な社員を狙いたいなら、
まずは求人広告でも人材紹介でもなく、
「あなたの会社のホームページが
優秀な社員にとって魅力的に映る
ようになっているか?」
が重要になるということです。
とはいえ、どんなにあなたの会社の
ホームページが魅力的でも、
優秀な社員がアクセスしてくれなければ
意味がないですよね。
では、どうすればアクセスして
もらうことができるのか?
それは、、、
「直接アプローチする」
ということです。
つまり、SNS等で直接入社して欲しい人に
アプローチをするということです。
これは「ダイレクト・リクルーティング」
と言われる方法で、日本の会社はまだまだ
やっていないところが多いですが、
“だからこそ効果的”と言えるかもしれません。
ということで。
今回は、経営者向けに
社員の退職と求人で知っておくべきこと
をお伝えしてきました。
ずっと働いてくれるのが一番ですが、
“持続可能な経営”を実現するためにも
しっかりと退職と求人の対策をして
おきたいですね。
桐生 将人