マーケティング

1個756円のチョコレートを1時間以内に30個食べたときの話

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

1個756円のチョコレートって

高いと思いますか?

 

あ、もちろん板チョコ7枚分くらい

の巨大サイズではないですよ。笑

 

なんなら1口サイズです。

 

そう考えると、、、

まぁ、一般的には高いですよね。笑

 

で、実は、桐生はそのチョコレートを

1時間で30個食べたことがあります。

 

いや、下手すると40個くらい食べた

かもしれません。

 

『桐生さん!何が起きたんですか!

ストレス溜まってたんですか!』

 

…そんなことを言われそうですが、

別にストレスが溜まっていたわけ

ではありません。

 

もう10年近く前の話ですが、

実は、そのお店の試食会に

招待してもらったのです。

 

「試食会」ということ

だったのですが、実際は

普通にビュッフェスタイルの

食べ放題で、普段756円する

チョコも大量に置いてありました。

 

当時は20代のサラリーマンで、

こういったチョコを買っても

ケチケチと4口くらいかけて

食べていたのですが、、、

その日は別でした。

 

無料ですからね!

ここぞとばかりに食べました。笑

 

1口でパクパクと

30個以上食べました。

 

さぞかし幸せな時間だったと

思いますよね。

 

ですが…そんなことは

まったくなかったのです。

 

どういうことかというと、

「まったく美味しく

感じられなかった」

のです。

 

「試食会だからいつもと

違う味が出ていたのでは?」

と思うかもしれませんが、

そんなことはありません。

 

いつもと同じ商品が

出ていました。

 

(あまりに感じる味が違うので

聞いてしまいました…^^;)

 

ですが、

ケチケチ4口かけて食べていたときと、

パクパク1口で食べていたときの味が

本当に違うものに感じられたのです。

 

そして、若かりし頃の桐生は

このときに気付いたのです。

 

「希少性をなくしてしまうと

そのものは適当に扱われて、

本来の価値すらも失ってしまう」

ということに。

 

希少性によって価値が

生まれているものは

たくさんありますよね。

 

・予約しても1年以上待ち、

予約すらも受け付けてくれない

車、時計、バッグ

・○○産の食材、希少なワイン

・予約できないレストラン、

ミシュラン予約困難店

 

こういったものの中には、

もちろん人員的な問題や

材料の制限等によって

本当に希少なものもあります。

 

ですが、もし、何らかの方法で

そういった制限を解決することが

できて、誰でも買えたり、

いつでも予約できる状況に

なってしまったらどうなるか?

 

おそらく、その商品やお店の

価値は当初のものとは

変わってしまいます。

 

たとえば、予約1年待ちの

レストランで、ようやく

あなたの予約の日が来たと

します。

 

そんな日に、一緒に行く

予定だった人が体調を崩して

しまったらどうするでしょう?

 

きっと、なんとか他の人を

誘ってみたり、最悪、自分1人に

なったとしても行くと思います。

 

あるいは、その日がその料理の

気分でなくてもそのお店に行くと

思います。

 

ですが、いつでも予約を取れる

お店だったらどうしますか?

 

きっと普通にキャンセルすると

思うのです。

 

つまり、希少性のないお店は

適当に扱われるということです。

 

そして、なにもクオリティは

変わっていなかったとしても

「適当に扱っていいお店」と

思われた時点で、その人に

とってのお店の価値が低く

なっているということです。

 

だから、重要なのは、

「自らの希少性を簡単に

手放してはならない」

ということです。

 

たとえば、

・いつでも初回相談無料!

・クライアント大募集中!

ということを言って

自分の希少性を落としてしまう

人がいます。

 

その結果、

「アポイントをすっぽかされた」

「無料だからって適当な相談がくる」

と不満を言う人がいます。

 

ですが、これは自分が希少性を

手放してしまったからなのかも

しれません。

 

そもそも、大体のビジネスにおいては

受けられる数は限られるはずです。

 

それなのに、その希少性を手放して

しまうから適当に扱われるのです。

 

「いや~今は手がいっぱいで」

とウソをついて偽の行列を作れと

いうことではありません。

 

必要以上に希少性を手放す行為を

避けたほうが良いということです。

 

たとえば、冒頭のチョコレートも

普段の商品は出さずに本当に

新商品の試食会にすればよかった

のかもしれません。

 

あるいはビュッフェスタイルには

しないで、希少価値があるように

すべてのチョコを1つずつお皿に

のせて出せばよかったのかも

しれません。

 

あなたは自分の希少性を

手放してないですか?

 

適当に扱われないためには

自分の希少性を保つことが

重要です。

 

桐生 将人

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