※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
社員が頑張っているときに、
少額のボーナスを支払って
いませんか?
年数回の賞与だけではなく、
すぐにがんばった分が報われる方が
モチベーションがアップすると
考えていませんか?
もし、そういった考えで
少額のボーナスを払っているなら、
今すぐにそれを廃止した方が良い
かもしれません。
というのも、この方法は、
社員の”内在的なモチベーション”
を失わせる危険性があるからです。
以下のような話があります。
///////////////
<以下、意訳・抜粋>
・学生をグループに分けて、
ソーマ・キューブという
パズルを行わせる
・まず、第1ラウンドは、
全グループが同条件で
パズルを行った
・重要なのはそのラウンド後の
休憩時間で、その時間に自発的に
学生は何をするかを観察した
・休憩時間は「自由に過ごして良い」
と言われて、そこには若者向け
雑誌から経済誌、灰皿まで置か
れていた
・第1ラウンド後の休憩については、
グループに相違は見られず、
多くの学生がソーマ・キューブを
続けていた(面白かったのだ)
・第2ラウンドでは、グループ1は
パズルをクリアするごとに1ドル
をあげると言われた。
グループ2は無報酬のままで、
グループ1のことは知らされなかった。
・では、第2ラウンド後の休憩時間は
どうなったか?
グループ1の学生は、雑誌を読み耽る
ようになった。
グループ2の学生は、ソーマ・キューブ
を続ける学生が多かった。
―引用・参考(PP.154-155)『MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実』著:クラウディア・ハモンド、出版:あさ出版 (2017/6/22)
///////////////
なぜ、こんな違いが起きたのか?
なぜ、お金をもらえるように
なったグループ1の学生の方の
ソーマ・キューブに対するモチベー
ションが落ちてしまったのか?
その理由について、著書では、
「学生にとってソーマ・キューブが
単純に楽しいものからお金稼ぎの
手段に変わってしまったからだ」
と述べられています。
要は、グループ2の学生は、
単純に楽しいから休憩時間も
ソーマ・キューブを継続しました。
ですが、グループ1の学生は、
「休憩時間にソーマ・キューブを
やってもお金をもらえない」
という理由でソーマ・キューブを
行わなくなったということです。
では、話を戻しましょう。
もともとやる気のある社員は、
“内在的モチベーション”を
持っています。
彼らはお金のためではなく、
「やりたいからやっている」
のです。
ですが、そこに対して
少額のボーナスが支払われる
ようになるとどうなるか?
それは、彼らの
“内在的モチベーション”が
“金銭的モチベーション”に
変わってしまう可能性がある
ということです。
(まさにグループ1の学生と
同じように)
その結果、たとえば、
その社員が今まで行っていた
お金が払われない仕事後の勉強や
お金が払われない社内への貢献活動
をやらなくなる可能性があるという
ことです。
会社は「もっと頑張ってほしい」、
「もっと頑張りに報いてあげたい」
という気持ちで少額のボーナス
を支払っていると思います。
ですが、皮肉なことに、
報いてあげたいやる気のある
社員ほど、その少額ボーナス
が逆効果になるということです。
あなたも少額のボーナスを
払うことで、社員の”内在的
モチベーション”をなくして
しまうことがないように注意
してくださいね。
桐生 将人
※最新の情報はメルマガで配信しています。
登録は下記からお願いいたします。
▼今すぐクリック▼