士業の選び方

大御所の税理士が攻めた節税を提案しない理由

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

久々に聞きました。

 

「うちの先生は全然攻めた節税の

提案をしてくれないんだよ」

 

という社長の不満を。

 

過去に営業をガンガンやっていた

頃は耳にタコができるほど聞いて

いた言葉です。笑

 

その頃(桐生の駆け出しの頃)は、

「そうですよね!ベテランの先生は、

頭が固くて攻めた提案をしてくれませんよね!」

と切り替えしていたような記憶が

あります。

 

いやぁ、、、青かったです^^;

 

今となってはわかるのですが、

これって全然違うのですよね。

 

どういうことかというと、、、

 

本当に成功している税理士先生は、

「攻めた節税を提案しない

ということを選択できる」

ということです。

 

わかりますか?

 

本当に成功している人は、

「できるけど、やらないだけ」

だということです。

 

その理由は、

「新しいものを得るよりも、

今持っているものを守る方が

重要だから」です。

 

たとえば、あなたが無一文だとします。

 

コインを投げて、

表が出たら10万円、

裏が出たら全財産を失う

と言われたとします。

 

どうでしょう?

 

あなたにとっては、

1/2で10万円がもらえて、

1/2で何も起きないわけです。

 

挑戦しない理由はありませんよね?

 

では、あなたが10億円の資産を

持っていたらどうでしょう?

 

1/2で10万円をもらえるけど、

1/2で10億円を失う賭けです。

 

挑戦、、、しませんよね^^;

 

つまり、大きく成功している

税理士の先生は、新規を1件取ったり、

既存の1件の契約を落とさないために

「攻めた節税の提案」をするメリット

がほとんどないのです。

 

逆に言えば、

他の大多数のクライアントを守る

ために、なるべく事務所としての

リスクを抑える方が、クライアント

のための行動だと言えるわけです。

(たとえば、税務署に睨まれない

ようにすることもその一つと言える

かもしれません)

 

そして、このことは、

駆け出しの税理士にとっては、

非常に大きなチャンスだとも

言えます。

 

駆け出しの税理士は、

失うものがありませんから、

「攻めた節税の提案をします」

という大御所の先生が使わない

武器をいつでも手にすることが

できるわけです。

 

もし、大御所の先生が、

人数規模も経験もあった状態で、

同じ武器を持ってしまったら、

駆け出しの税理士に戦う余地は

ありません。

 

ですが、大御所の先生を始め、

「それをやらない選択」

ができるようになった多くの

税理士は「やらない」ことを

選択します。

(繰り返しますが、その方が、

メリットが大きいからです)

 

結果的に、感の鋭い税理士ほど、

起業当初は「攻めた節税」を

武器にして急成長していくわけです。

 

ということで、

あなたが冒頭の社長のように

今の税理士が「攻めた節税を

提案してくれない」と考えて

いるのなら、解決策は簡単です。

 

それは、ベテランではなく、

駆け出しの税理士に相談して

みなさいということです。

 

逆に、「もうそういう攻めた節税

はいいよ。それよりも業務が正確

かつスピーディーにこなされる方

が重要だ」という社長の場合は、

規模の大きいベテランの税理士に

相談するのが良いかもしれません。

 

経営者が会社の成長に伴って

ニーズが変わっていくように

士業側のステージも変わっていきます。

 

ここに不満を言っていても

どうしようもないです^^;

 

それよりも、自分の求めるものを

提供してくれるステージにいる士業

を探すようにしてみてください^^

 

桐生 将人

 

 

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

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