MENSAの思考

洗脳したいなら「たち」を使え

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

あなたがカルト宗教にハマって

いないと仮定して。

 

なんでその人たちがその組織に

ハマっているか疑問に思うのでは

ないかと思います。

 

『頭が悪いだけでは?』

と思うかもしれませんが、、、

 

たとえば、

オウム真理教関連の記事等を読むと、

高学歴の人や論理的であるはずの

理系エリートが信者となっていた

という事実を目にします。

 

つまり、頭が良くても

「洗脳」にかかってしまう

危険性はあるわけです。

 

だからこそ、あなたは

自分の身を守るためにも

「洗脳のテクニック」を

知っておくことが重要だと

いうことです。

そもそも洗脳ってどうやって

行わると思いますか?

 

『力技でねじ伏せる』ということで

あれば大きな問題にはなりません。

 

なぜなら、そんなことをすれば

遅かれ早かれ、その教祖は犯罪者

として捕まってしまうからです。

 

つまり、現代の洗脳とは、

「言葉」によって巧みに行われるものであり、

「洗脳するための言語」が存在する

ということです。

 

洗脳する側の人間はプロですから、

わかりやすく洗脳を仕掛けることは

ありません。

 

だからこそ、

「洗脳するための言語」を

知っていることが

重要になります。

 

では、

「洗脳するための言語」

とはどういったものか?

 

その1つが「たち」です。

 

洗脳でよく使われる手法として、

「共通敵の設定」というものが

あります。

 

本来、仲間でなかったとしても、

「倒したい同じ敵がいる=仲間」

という図式が成り立つからです。

 

また、「敵を討伐する」というのは、

(本人たちにとって)正義の行動ですから

何の躊躇もなく行動に移せるわけです。

 

カルト宗教は、当然この思考を知って

いるので、私たちに「共通敵」を仕立て

上げようとしてきます。

 

では、どうやって仕立て上げるか

というと、、、

 

「たち」という言葉を効果的に

使います。

 

たとえば、

「わたしたち」

という言葉です。

 

本来であれば、

あなたと1:1で会話をしているときで

あれば「わたし」でいいわけですが、

あえて「わたしたち」という言葉を

使うことで、あなたを巧みに仲間として

認識させていきます。

 

たとえば、あなたの悩み相談を聞くふりをして

個人的被害(=本来なら個人の敵)を受けたこと等を

聞き出して、それを「わたしたちが被害を受けた」

というストーリーにシフトさせていくわけです。

 

ちなみに、「共通敵を設定する」ということの

“強さ”は犯罪の動機からも見て取れます。

 

犯罪白書(令和4年版)によると、

犯罪の動機の第3位に「憤怒等」という

ものが挙げられていて、

特に粗暴犯の87%の動機がこれにあたる

ということです。

 

(ちなみに1位と2位はお金関係)

 

要は、共通敵を仕立て上げてしまえば

「それを打倒するために過激な行動させる」

ということは容易いということです。

 

いやはや、恐ろしいですね。

 

ということで、まとめます。

 

会話の中で「たち」を多用する人がいるときは、

「本当に自分は一括りにされて合っているか?」

と考えてみてください。

 

疑心暗鬼になりすぎるのも良くないですが、

悪用されると危険なキーワードであるという

ことを知っておいてください。

 

今回の話について、

本当はわかりやすく例をあげたいのですが、

普通に悪用されても困るのでやめておきます^^;

 

(桐生も無意識のうちにこのブログで

「たち」を使っていますね…^^;)

桐生 将人

―引用・参考:『危険だからこそ知っておくべきカルトマーケティング』著:雨宮純、出版:ぱる出版 (2024/8/26)