MENSAの思考

誰にでもかけられる催眠と一部の人にしかかけられない催眠

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

先日、エリクソン催眠の本を

読了しました。

 

聞いたことはあったのですが、

そのアプローチを学んだのは

この本が初めてです。

 

ということで、今回は、

桐生なりの学びと解釈で

エリクソン催眠の興味深い

アプローチについて

お伝えしたいと思います。

 

エリクソン催眠の

アプローチで

興味深かったのは、

よく言われる

「催眠はきく人もいれば

きかない人もいる」

という立場は取らず、

「催眠は誰にでもきく」

という立場に立っている

というところです。

 

「誰にでもかけられる催眠」

なんてきくとかなりすごそう

ですよね。

 

ですが、そもそも、

なぜ、催眠は一部の人にしか

かけられないのでしょう?

 

その理由の1つが

「命令」や「断定」を

使ってしまうことだと

言われています。

 

たとえば、

「あなたはだんだん眠くなる」

という催眠術を聞いたことが

あるかもしれません。

 

ですが、この言葉に対して

抵抗する人もいるはずです。

 

「絶対自分は眠くなって

なんかやらないぞ!」

といった感じです。

 

どうでしょう?

 

相手がこんな防御態勢に

入っている状態だと

催眠にかけるのは難しそう

だと思いませんか?

 

簡単に言えば、こういった

命令や断定に対する「抵抗」が

催眠がきかなくなる理由の1つだ

ということです。

 

では、どんな人にもかけられる

エリクソン催眠のアプローチは

どういったものなのか?

 

それは、こんな感じです。

 

「あなたが催眠に入っていくときに、

眠くなるかもしれませんし、

眠くならないかもしれません。

どちらかは私にはわかりません。

催眠に入るときにどちらの状態でも

構いません。」

 

どうでしょう…?

命令も断定もありませんよね。

 

ですが、かなりフワフワした

話し方に聞こえると思います。

 

『こんな言い方で催眠にかかる

ことなんてあるのか…?』

と疑問に思う方も多いかも

しれません^^;

 

ですが、実は、この話し方には

重要なポイントがあります。

 

それは、

「催眠に入っていくことが

すでに前提になっている」

ということです。

 

先程の事例において、

どういう催眠の入り方を

するかについてはフワフワ

した伝え方をしているかも

しれません。

 

ですが、

催眠に入るか入らないかだけは

「入る」に定まっているという

ことがわかると思います。

 

エリクソン催眠には

さまざまなテクニックが

あるのですが、

桐生の最大の学びは

この「前提」の部分でした。

 

それは、営業においても、

この考え方は非常に

役立つと思うからです。

 

たとえば、営業の際に、

契約するかどうかが

フワフワした状態で

内容を詰めていっても

うまくいく気はしないと

思いませんか?

 

それであれば、どういう

契約形態であろうと、

常に契約することを

前提として話を展開して

いった方が、

話は四方八方に散らかった

としても、成約率を上げる

ことができそうです。

 

これは体系化したら

面白そうな営業法です…。

 

早速色々試してみます!^^

 

桐生 将人

―引用・参考『新装版 ミルトン・エリクソンの催眠療法入門』著:W・H・オハンロン、M・マーチン、出版:金剛出版; 新装版 (2016/4/10)

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