人事労務

就業規則における最大のリスクは何か?

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

以前、知り合いの社労士3人と

あることについてのリスクに関して

意見を出し合っていました。

 

あることとは、

「就業規則を持出やすくすること

にはどんなリスクがあるか?」

ということです。

 

たとえば、

就業規則を紙ベースで保管するよりも、

データでどこからも見られるようにする

方が持ち出しやすいと言えますよね。

 

では、このようにした場合、

どんなリスクがあると思いますか?

 

ぜひ、あなたも一緒に考えてみてください。

 

 

……

 

………

 

どんな意見が出ましたか?

 

たとえば、こんな感じでしょうか?

 

・社外秘の就業規則の情報漏洩リスク

・就業規則をライバル会社に真似される

・賃金体系をライバル会社に真似されて

ちょっとその上をいかれる

 

と、まぁ、このブログを読んでいる方は

良い人が多いと思いますので、こんな意見が出たの

ではないかと勝手に想像しています。笑

 

では、社労士観点からいくとどうか

というと…まったく違う意見になります。

 

そして、これは社労士仲間全員が

共通意見でしたね。

 

その共通意見とは何かというと、

 

・従業員にじっくり読まれるリスク

・従業員がどこかの専門家のところへ

持ち込むリスク

 

ということです。

 

つまり、「敵は外ではなく中にいる」

ということです。

 

就業規則は常に誰でも見られる

ところに置かなければなりません。

 

ですが、仕事中に就業規則を

熟読する社員はなかなかいませんよね。

 

だから、実際のところ、就業規則を

熟読して穴をついてくる社員は

ほとんどいないのです。

 

ですが、データやネットを使って

就業規則を掲示してしまうと、

「会社の穴を見付けよう」とする

悪意のある社員が、休日にゆっくり

研究するかもしれません。

 

他にも、パート社員が

「自分にも有給休暇がある」

ということを知ってしまって、

自分の権利主張をしてくる

かもしれません。

 

経営者は、有給休暇のように、

社員にとってメリットがあり、

会社にとってはデメリットであることを

自分からあえて言う必要はありません。

 

そして、そういった制度を

あえて知りやすくする必要もありません。

 

就業規則は周知していれば

効力が発生します。

 

そして、見やすくしても

見やすくしなくても、

効力は変わりません。

 

それならば、経営者にとっては、

なるべく見にくいカタチで掲示して

社員が研究できないようにしておいた

方が良いということです。

 

別に事務所の本棚に「持出・複製禁止」

として掲示するだけで良いものを

わざわざ会社外からも見られるデータ

で掲示する必要はありません。

 

知らなければ良い社員だったのに、

知ってしまったがゆえに権利主張ばかり

する社員になってしまった…

 

そんなのは悲しいですよね?

 

桐生 将人

 

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