人事労務

モンスター社員と何回やりとりすればいい?

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

昔は、怖い学校の先生に

放課後叱られて立たされている

ような風景が普通でした。

 

桐生も一応昭和生まれで、

小学生の頃にはまだそういう

風景を見ることができました。

 

ですが、現在は、一方の保護を

強化したためにモンスターペア

レンツという言葉が生まれたり、

「生徒が先生をいじめる」

なんてことが起きていますよね。

 

類にもれずビジネスの世界にも、

最近は「モンスター社員」なんて

言葉がありますね。

 

色んな意味で使われる

「モンスター社員」ですが、

その一つに”他責でしか考え

られない社員”がいます。

 

この社員の特徴は、

トラブルがあっても

「自分は何も悪くない」

と考えていることです。

 

そして、会社がそれを理由に

雇い止めをするようものなら、

何度も書面、電話、メール等で

長文の異議申立の文書を送り

つけてくることがあります。

 

で、会社側がこれを対応する

のはかなり大変です。

 

その内容がまともで事実に

基づいたものであれば、

会社は対応すべきと言えます。

 

ですが、こういった社員の文書は、

自分にだけ都合の良い解釈をした

事実に基づかない内容であること

が多いです。

 

受け取った会社側からすると、

「いやいや、そんなわけないでしょ」

という内容があたかも事実のように

書かれているわけです。

 

では、あなたに質問です。

 

あなたの会社にこういった社員からの

文書が届いたらどうしますか?

 

内容は会社の認識とまったく異なる

事実が書かれたものです。

 

多くの方は、きっと、

「会社はこう認識している」

という内容の反論の文書を送る

と思います。

 

では、それを通知したところ、

またその反論に対する反論の手紙が

返ってきたらどうしましょうか?

 

もちろん、対応しますよね。

 

「いやいやこれが会社の認識です」と。

 

では、またまたその手紙が返って

きたらどうします?

 

対応しますよね。

 

ではまた…(繰り返し)。

 

えっと、これ、いつまで

対応すればいいんですかね…?

 

そう思いませんか?

 

そもそも、会社側も暇では

ありません。

 

事実確認をするだけでも

かなりの時間を取られますし、

文書を作るのも楽ではありません。

 

ここでふと疑問が生じます。

 

それは、そもそも、なぜ、

会社はこういった文書に対応する

必要があるのかということです。

 

その理由の一つは、雇い止め等

をした際は、弁明の機会や異議

を聞く機会を社員側に提供する

ことが重要だからです。

 

これに関しては期限を定めたと

しても行った方が良いです。

 

それ以外によく言われるのは、

「相手の主張を否定しないで

放置したら、その主張を黙認

したとみなされてしまう」

ということでしょう。

 

桐生自身も過去に何度もこういった

社員とのやり取りを行ってきました。

 

長期の場合は数ヶ月にわたって

対応したこともありますが、

そうまでしていた理由の1つは、

まさにこの理由で「否定しないと、

認めたと思われたら困る」という

ものでした。

 

ですが…何やらこれは勘違い

だったようです。

 

というのも、最近になって

顧問弁護士と話していて

わかったのですが…

 

実は「社員とのやり取りに

おいては、”否定しないと

認めたことになる”という

ことはない」とのことです。

 

つまり、こういった社員との

やり取りについては、以下のような

流れでも問題ないと言えます。

 

・相手に雇い止め等の文書を

通知する

・相手から異議の申立が来る

・その内容に対して文書で

再度回答をする

・相手から再度異議の申立が来る

・その内容に対して回答しつつ、

「最終決定は覆らないこと」及び

「今後は異議申立を受け付けない」

ことを通知する

・再度相手から異議申立が来ても

対応をしない

 

正直な話、「これでいいなら

もっと早く対応を打ち切って

いたのに…」と思い出す案件

もありましたね^^;

 

とはいえ、これはあくまでも

社員との直接のやり取りに

限った話です。

 

弁護士や裁判所からの通知が

来たのであれば話は別です。

 

ですが、社員との直接のやり取り

については(内容にもよりますが)

会社側から打ち切っても問題がない

というのも会社にとってはかなり

救いがあると思います。

 

というのも、これは経験した方に

しかわからないかもしれませんが、

行政や弁護士とのやり取りと比べて

元社員とのやり取りは精神的な

ストレスが大きいからです。

 

行政や弁護士とのやり取りは

あくまでも冷静な人間と法的な

話し合いができます。

 

ですが、社員とのやり取りは、

感情的な場合が多く、法律を

無視した人と人とのぶつかり

合いになることが多いです。

 

どちらがストレスになるかは

想像がつきますよね^^;

 

そして皮肉なことに、

心優しい社長ほどこういった

問題が起きると精神的な

ダメージを受けやすいとも

言えますね。

 

ちなみに桐生が「仮想人事部」の

サービスを行っていたり、複数社

の人事部長や人事担当に就任して

いるのは、こういった社員から

経営者を守るためでもあります。

 

ということでまとめます。

 

あなたがモンスター社員からの

長文のお手紙に悩んでいるなら…

ある程度でスパッと切り上げて

ください。

 

否定をしないことだけをもって、

裁判等で不利になることはない

からです。

 

そして、もし、根本的に解決

したい方は…

 

当社の「仮想人事部サービス」

をご利用ください。笑

 

桐生 将人

 

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