MENSAの思考

苦労して稼ぐお金の価値

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

一昔前とは変わって、

「お金を稼ぐ」という

ことに対する悪いイメージ

や罪悪感はなくなってきた

ように思います。

 

それ自体はまったく

問題ないと思うのですが…

 

ただ、これに付随して、

「苦労して稼ぐお金の価値」

すらも見失っている人が

増えているとしたら、

それは問題です。

 

こういう話をすると、

「お金に色はないのだから

苦労して稼いだ1万円も

楽して稼いだ1万円も同じだ」

という意見が聞こえて

きそうです…^^;

 

たしかに、お金に色は

ないので視覚的には判断が

つかないかもしれません。

 

ですが、人の心理は、

そのお金を同じものだとは

判断しないようです。

 

以下のような実験があります。

 

////////////////////

・2人の人間を用意します

・2人にそれぞれ同額の

お金を渡します

・片方は独裁者として、

以下の選択を選べます

1.お金をあげる

2.お金をあげない

3.お金をあげずにさらに

相手からお金を奪い取る

・もう片方は何も抵抗ができず、

相手が誰かもわからない

////////////////////

 

さて、この実験の結果、

独裁者の何%が相手にお金

をあげたと思いますか?

 

答えはたったの10%。

 

逆に、お金を奪い取った

のは全体の60%で、

40%以上が「すべての

お金を奪い取る」という

選択をしました。

 

人は「相手にわからない」

というだけでこんなに

利己的な行動を取って

しまうということです…。

 

では、こんな極悪非道な

世界をどうやったら変える

ことができるでしょうか?

 

この独裁者をどうすれば

止めることができると

思いますか?

 

実は、事前に”あること”を

取り入れるだけで、なんと

独裁者の2/3が1円も奪わなく

なるという結果が出ました。

 

それは何か?

 

それは、

「このゲームをする前に、

2人の人間に同じだけ働かせて、

その報酬として最初のお金を渡す」

ということです。

 

この労働をしたあとで

同じゲームを行うだけで、

独裁者の72%はお金を奪わず、

さらに独裁者の2/3は自分も

お金を渡さず、相手からも

お金を奪わないという選択

を取りました。

 

ここからわかる仮説とは、

「人は苦労して稼いだ

お金の価値がわかっている」

ということです。

 

しかも、それは、

自分にとっての価値も

相手にとっての価値も

わかっているという

ことです。

 

独裁者は、何の苦労もしていない

お金なら容赦なく奪い取りました。

 

ですが、相手が苦労して稼いだ

お金だとわかっていれば、その

価値がわかるからこそ、それを

奪い取るほど非道にはなれなか

ったということかもしれません。

 

逆に、自分自身についても、

その価値のあるお金を相手に

渡したいとは思えず、相手に

渡すことができなかったと

いうことが考えられます。

 

よく「あぶく銭は、浪費で

消えていく」と言われています。

 

それは、人が、苦労して稼いで

いないお金に価値を感じないから、

適当に使ってしまうのかもしれません。

 

逆に言えば、苦労してお金を

稼ぐからこそ、大切に使うことが

できるのかもしれません。

 

こう考えると、

お金が貯まらない方や

浪費癖がある方は、

倹約術なんかを学ぶよりも

「苦労してお金を稼ぐ」

ことを体験してみると

良いかもしれません。

 

桐生はどっちかというと、

「苦労したい」とまでは

いきませんが、

「楽をして稼ぎたい」とは

まったく思わない派です。

 

そして、その苦労して稼いだ

お金で買うモノや体験だから

こそ、価値が感じられると

考えています。

 

あなたも騙されたと思って

一度苦労して稼いでみては

いかがでしょう?笑

 

桐生 将人

 

―参考『超ヤバい経済学』著者:スティーヴン・D.レヴィット、スティーヴン・J.ダブナー、出版:東洋経済新報社(2010年10月発行)

 

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