※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
あなたは今、何か欲しいものが
ありますか?
あるいは、近い将来、こうなって
いたいというような理想はありますか?
では、そのモノや人生が手に入った
ときの感情がどのようなものかを
想像してみてください。
…幸せな気分になりましたか?^^
ただ、夢を壊すようですが、、、
残念ながらその想像は、
自分の未来の本当の感情とは
程遠いかもしれません…。
こんな実験があります。
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<意訳・抜粋>
・志願者のグループにおいしい褒美
を渡し(アイスクリームのギフト券)、
その後、コンピューター画面に現れる
幾何学図形を数えて記録するという
長く退屈な課題をさせて、最後に
今の感情を報告させた(報告群)。
・そのうえで以下の2グループを
比較する実験が行われた。
・1つの志願者のグループには、
褒美が何かを伝えて、
想像力を使って、最後の感情を
予測させた。
その後、長く退屈な課題をさせて、
最後に今の感情を報告させた
(疑似体験群)。
・もう1つの志願者のグループ
には、褒美が何かも伝えずに、
報告群の報告から無作為に
選んだものを見せた。
その後、長く退屈な課題をさせて、
最後に今の感情を報告させた
(代理体験群)。
―引用・参考:(No.3997)『明日の幸せを科学する』著:ダニエル・ギルバート、出版:早川書房 (2013/12/11)
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要は、報告群は実際に経験した
わけですから、疑似体験群と
代理体験群の予測のうち、
報告群の報告に近い感情予測を
できたほうが、未来の感情を
予測できる方法になるという
ことです。
では、どちらが未来の感情を
正確に予測できたのか?
それは、圧倒的に、
「代理体験群」だった
ということです。
つまり、人は、得られるものを
知っていて、そのための苦労も
知っているという状態で行われる
予想すら、まったく役立たない
ということです。
ただ、ここからわかることも
あります。
それは、自分の将来の感情を
正確に予測する方法は、
「すでに経験している人の
感情を教えてもらう」
ということです。
これについて、批判的な意見を
持つ人は多いと思います。
自分は他人とは違う。
環境も何もかも違うのに、
同じ感情を持つはずがない。
自分は他の人とは違って
自分しかいない特別な人間だ。
こういった気持ちは誰しもに
あるからです。
ですが、実際に、他にも複数の
実験が行われており、それらの
結果をみても、自分が予測した
疑似体験群よりも、人の報告だけを
聞いた代理体験群が正確に未来の
感情を予測したと言われています。
著者は、このことを皮肉な表現で
以下のように述べています。
『科学は平均的な人について、
たくさんの事実を明らかにしてきた。
なかでもとくに信頼できるのが、
平均的な人は自分自身を平均的だと
思っていないという事実だ。』
―引用:(No.4055-4061)『明日の幸せを科学する』著:ダニエル・ギルバート、出版:早川書房 (2013/12/11)
ということで、もし、あなたが、
自分の未来の感情を知りたいなら、
(良い気持ちになりたいのではなく、
本当の気持ちを知りたいのなら)
今それを経験している人に
聞いてみてください。
自分の予想よりも、その方が、
本当のあなたの未来の感情を
知ることができるということです。
今回の話が疑わしい人は、
まずは、食事や軽い経験で試して、
自分の感情と答え合わせを
してみると良いかもしれません^^
桐生 将人
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