マーケティング

経営者にストレスを与えない話し方

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

経営者に関わって仕事をしている

士業やコンサルタント、あるいは、

幹部社員の方にとって、最も重要

な役割は何か?

 

それは、

「経営者の認知資源を

節約すること」です。

 

要は、人間は1日に判断できる

回数が限られているので、

認知資源の浪費を防ぐことが

経営者のパートナーとしての

重要な役割だということです。

 

その方法はもちろん色々と

ありますが、今回はそのうち

重要なものを1つお伝えします。

 

それは、

「”なぜ”をなくす」

ということです。

 

こんな話があります。

 

///////////////

説明できない出来事には、

感情への影響を増幅し、

引きのばすような二つの

性質がある。

一つ目の性質は、まれで

珍しい出来事に感じることだ。

もし、わたしと兄と妹の三人は

同じ日に生まれたと言ったら、

あなたはたぶん、それはまれで

珍しいことだと思うだろう。

だが、じつは三つ子なのだと

説明したとたん、その気持ちが

ぐっと薄れるはずだ。

たとえわたしがどんな説明を

しても(中略)、偶然の一致

に対する驚きは薄れ、ありそうな

出来事に見えることに変わりは

ないだろう。

(中 略)

説明を受け付けない出来事は

謎や難問になる。そして、

謎めいた難問についてわれわれに

わかることがあるとすれば、

それがたいてい心の奥に収まる

のを拒むということだけだ。

 

―(No.3363-3382)『明日の幸せを科学する』著:ダニエル・ギルバート、出版:早川書房 (2013/12/11)

///////////////

 

要は何が言いたいかというと、

人は説明がつかないものを

記憶の引き出しにしまうことが

できず、何度も思い出したり、

考え続けてしまう可能性が

高いということです。

 

逆にいえば、人は、説明さえ

ついていれば、すぐにつぎの

経験に移ることができるとも

言われています。

 

だから、経営者に話すとき、

「”なぜ”をなくす」

ことが大切なのです。

 

たとえば、社員の方で、

「〜をやっていいですか?」

とだけ言う人がいますよね。

 

ですが、それでは、

「え?なんでそれやるの?」

という話になってしまいます。

 

あるいは、コンサルタントの方で、

「〜をやってはいけません」

とだけ言う人がいますよね。

 

ですが、それでは、

「え?なんでそれがダメなの?」

という話になってしまうわけです。

 

この「なぜ」に即答できれば、

まだ良いのですが、最悪なのは、

それに対して、明確な説明が

できない場合です。

 

これでは、経営者は「なぜ」に

苛まれてしまい、認知資源を

ガツガツ削られることになって

しまいます。

 

こういったことを事前に

避けるためには、経営者に

話すときは、当初から、

「だから」や「なぜなら」

を言葉に組み込むように

してみてください。

 

たとえば、

「〜だから、〜しましょう」

「〜しましょう、なぜなら〜」

ということです。

 

これなら自然と説明が話の中に

入ってきますからね。

 

ちなみに桐生は結構な頻度で

「なぜなら」を使います。

 

普通の会話でも使ってしまうので、

「変わってるよね」と言われたり

します…^^;

 

桐生 将人

 

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