人事労務

「土日祝休み」が市場を歪めてコロナを蔓延させる

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

社労士のビジネスにとって

「1月」は憂鬱な月の1つです。

 

その理由は、

クライアントの年末年始休暇に

よって、給与データが揃うのが

遅くなって、さらに、社労士側

の年末年始休暇によって給与計算

のスタートが遅れるからです。

 

これに加えて、1月は、

「年末調整を反映させる」

といった特別な業務が

発生することも多いです。

 

その結果、スケジュールは

タイトになるうえに、

イレギュラー対応が発生する

というダブルパンチを受ける

ことになります。

(しかも、よく見ると、

2021年1月10日が日曜なので、

10日支払は2日前倒しという

トリプルパンチでした…)

 

こういうときに思うのが、

「土日祝休みとかなくなれば

いいのに…」ということです。

 

「土日祝休み」がなければ、

あるときは忙しくなって、

あるときは暇になったり

しないで済むと思うので

すよね…。

 

もちろん、「土日祝を会社の

休みにしなければならない」

という法律はありません。

 

なので、年末年始や祝日も

単純に出勤日にしたり、

その代わりに平日を休みに

するという方法もあります。

 

ですが、実際に経営していると、

そう簡単な話でもないのです。

 

現在も、桐生の周りでは、

人員不足で困っているという

話や社員採用に苦戦している

という話が聞こえてきます。

 

意外かもしれませんが、

桐生のような士業の業界も

人が採用できずに困っている

ところが多いです。

(桐生の会社も年中募集

している気がしますね…^^;)

 

では、もし、そういった

ただでさえ求人に苦戦している

会社が、世間一般の慣習や

同業他社を無視して、自社だけ

「年末年始もフル出社」とか

「休みは不定期です」なんて

ことをしたらどうなるか…?

 

簡単に求人で不利になること

が想像できますよね。

 

だから、「土日祝休みを

法的にはやめることは

できるけど、現実的には

やめることができない」

というのが、多くの会社の

現状なのです。

 

ここまで話してきた内容

だけでも、厄介なことしかない

「土日祝休み」という慣習ですが…

 

これだけではありません。

 

「土日祝休み」は、

市場の自然な流れを歪めて

しまい、さらには、コロナを

蔓延させる原因の1つになって

いるという意見もあります。

 

たとえば、桐生のオフィスは、

東京都の虎ノ門という

「まさにオフィス街」という

感じの場所にあります。

 

そして、自宅もそういった

「まさにオフィス街」のような

場所にあるので、土日祝は

ゴーストタウンのようになります。

 

これは本当に大袈裟な表現でも

なくて、大通りでもほとんど

人とすれ違わないなんてことも

普通にあります。

 

そんな状況ですから、平日だと

混んでいる飲食店でも、土日祝

に行けばガラガラです。

 

で、こういう状況を見ていると

「平日の一部の人が土日祝に

いればちょうどよくなるのに…」

と思うわけです。

 

逆に、繁華街なんかは

平日は人が全然いませんが、

休日は人でごった返すと思います。

 

ということは、

「土日祝の一部の人が、

平日に来れば、ちょうどよくなる」

と言えます。

 

アミューズメント関連でも、

「土日祝料金」なんてものが

よくありますが、

平日の売上が増えればそもそも

土日祝料金なんて必要なくなる

わけですからね。

 

つまり、多くの人は、

「土日祝休み」の慣習のせいで、

平日に満員電車に乗って、

大混雑のオフィス街で過ごし、

金曜日には、大混雑の飲食店

に行って、土日祝は大混雑の

繁華街にうんざりしながら

土日祝料金を取られるわけです。

 

これは明らかに非効率的だ

と言えますよね。

 

さらに、コロナが蔓延する中、

行政は「密を避けろ」と言って

いますが、そもそも密を作って

いるのは「土日祝休み」という

慣習に原因があるのではないか

という意見もあります。

 

これについては、医師である

木村知氏の以下の記事が大変

参考になります。

 

※参考記事:PRESIDENT Online『医師が提言、「土日祝日の廃止」がコロナ対策と働き方改革につながる最強策である』(著:木村知氏、投稿日:2020年12月24日)

https://president.jp/articles/-/41613

 

木村知医師が提唱している

考えはとても興味深いです。

 

それは、

「働き方改革」ならぬ「休み方改革」

というもので、

具体的には、

「土日祝休みを廃止して、

365日すべて平日」

とすることで、

「365日いつでも休める

ようにする」

という考え方です。

 

木村知医師は、

これをすることで、

人の流れが分散化されて、

あらゆる業界の「密」を

解消できる可能性がある

と述べています。

 

たしかに、この方法を取る

ことで「土日祝休み」が廃止

されれば、少なくとも、

「平日だけ激混み」や

「休日だけ激混み」といった

ことが緩和される可能性は

十分にありえますよね。

 

ただ、繰り返しになりますが、

「土日祝休み」を廃止できない

のは、法律ではなく、慣習の

影響が大きいので…

 

ぜひ、今こそ、政府に、

 

「土日祝休みを廃止。

会社はなるべくシフト制

を導入すること。

これが日本の新しい常識!」

 

といった大号令をかけて

いただきたいものです…!

 

と、まぁ、そんなことに期待

していても何も変わらないので、

「まずは自分の会社から」

ということで。

 

桐生の会社も今年からシフト制

の導入をスタートします。

 

まずは自社の社員の繁閑を均し

ながら、密から守ることを同時

に実現していきたいと思います。

 

あなたの会社も「土日祝休み」

の廃止を始めませんか?

 

何から手を付ければいいか

わからない人は「1ヶ月単位の

変形労働時間制」の活用から

考えると良いと思いますよ^^

 

桐生 将人

 

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