MENSAの思考

子供のために資産を遺そうとする非合理

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

お金をそこそこ稼ぐと、

子供のために遺す資産を考える

ようになる方が増える気がします。

 

おそらく、自分については

満たされているので、

自分以外(といってもやはり家族)

にお金を施したいという気持ちが

生まれるからでしょう。

 

で、多くの場合、

そのお金を渡す方法は、

「相続」によって行われます。

 

なので、相続対策とか

遺言作成とかそんな話を

よく聞くわけです。

 

ですが、これって非合理的だと

思いませんか?

 

なぜかといえば、

相続にしてしまうと、その資産が

渡されるタイミングはランダムになり、

最も良いタイミングで渡される可能性

は限りなく低くなるからです。

 

先日からお伝えしている

『DIE WITH ZERO』の著者である

ビル・パーキンス氏は、著書の中で、

こんなことを話しています。

 

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<意 訳>

・人生で一番資金需要が大きく、

経験に投資ができる体力もある頃は、

26歳〜35歳である

・しかし、相続される年齢は、

60歳が中央値で、40歳〜80歳が

同数程度の左右対称のグラフと

なっている

・つまり、自分の死によって資産を

渡す「相続」は、非合理的な資産

の渡し方と言える

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これを読んだときに

「たしかに!」と

思いました。

 

先日もお伝えしましたが、

年齢を重ねるごとに、

体力が落ちていくこともあって、

お金の価値は減っていきます。

 

25歳のときを考えてみてください。

 

あれこれ欲しい服があって、

派手な服も似合うでしょう。

 

あれこれ食べたいものがあって、

脂っこいものや量があるものも

食べられるでしょう。

 

色々と行きたい旅行先があって、

海外でもどこでも行く元気がある

でしょう。

 

ですが、彼らには「お金」が

ありません。

 

その結果、

時間を「お金」に変えてしまい、

「経験」を得るタイミングを失う

わけです。

 

逆に、70歳くらいになって、

ようやくお金と時間ができたとしたら

どうでしょう?

 

あまり派手な服や窮屈な服は着なく

なっているでしょう。

 

脂っこいものや量は食べられなくなって

いるでしょう。

 

旅行に頻繁に行く元気もなくなっている

かもしれません。

 

その結果、彼らは20代の頃と比べて、

「経験」を得ることが難しくなり、

「お金」の価値も低くなります。

 

では、このタイミング(つまり70歳)で

多額の相続財産を譲り受けたとしたら、

どうでしょう?

 

あまり価値を感じないことが

容易に想像できますよね?

 

おそらく、

「この半額でいいから、

20代のときに欲しかった!」

となると思います。

 

これが、「ゼロで死ぬ生き方」に

おける「相続」の考え方です。

 

どういうことかというと、

 

「子供にお金を渡したいなら、

あなたが生きているうちに、

最良のタイミングで渡しなさい」

 

ということです。

 

「死んで相続する」という

ランダムなタイミングでは、

あなたにとってはもちろん、

子供にとっても最良のタイミング

にはなりません。

 

それなら金額が減ったとしても、

生きてるうちに最良のタイミングで

渡すべきだということです。

 

30歳のときにもらう1000万円と

100歳のときにもらう1億円では、

前者の方が価値が大きいと言える

かもしれません。

 

それくらいタイミングが重要だと

言うことです。

 

そして、先に渡してしまうことは、

渡される側だけではなく、渡す側

にもメリットがあります。

 

それは、先に渡してしまえば、

お金を遺す必要がなくなりますから、

「ゼロで死ぬ生き方」ができるよう

になるということです。

 

遺す前提があるとお金を

使いきれませんからね。笑

 

相続対策を考えるくらいなら、

今すぐあげろってことです^^

 

桐生 将人

参考図書『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』著:ビル・パーキンス、出版:ダイヤモンド社 (2020/9/30)

 

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