人事労務

休みを増やしても仕事の効率は上がらない

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

「週休を増やす」とか

「余暇を増やす」ことが

仕事の効率アップに繋がる

という話を聞きますよね。

 

ですが、残念ながら

休みが増えることと

仕事の効率アップに相関性がある

という確固たる証拠はありません。

 

ただ、別の面白いデータはあります。

 

それは、「完全休養」の実験です。

 

これは、世界最高のコンサルティング会社と

言われる「ボストン・コンサルティング・グループ」

が行った、興味深い実験です。

 

多くの日本人は、休日とは名ばかりで

仕事関連の携帯電話を持ち歩き、

緊急のメールが来れば対応します。

 

しかもテクノロジーの発展によって、

大手企業では全社員が会社の支給する

タブレットやスマホを持っているのが

当たり前になりました。

 

会社のパソコンを

リモート操作できるので、

セキュリティを理由にした

「仕事からの逃げ文句」

すら使えなくなってしまいました。

 

そこで、ボストン・コンサルティング・グループは、

「休日における業務関連の電話や

メールの一切を禁じる」

という「完全休養」制度の

導入実験を行いました。

 

結果は想像以上でした。

 

従来の休日をとった社員よりも、

「完全休養」をとった社員の方が

 

・自分の職務に満足していると答えた割合

・会社へ行くのが楽しみと答えた割合

 

の双方とも20%以上割合が

高かったそうです。

 

その後、同社は30か国、

900チーム以上もある

自社にもこの制度を導入しました。

 

その結果、労働時間は減り、

業績は伸びたそうです。

 

つまり、重要なのは、

形式上の休みを増やすのではなく、

「完全休養」をとらせる

ということです。

 

社員が本当の休養をとる仕組みが

ないのに、休日数を増やしても

何も意味はないということですね。

 

意味もなく土日祝日を

休みにするくらいなら、

「土日完全休養」の方が

社員にとっては幸せ

かもしれませんよ!

 

桐生 将人

 

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

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