マーケティング

アドラーから考える「利他」が自分の幸せに繋がる理由

こんにちは。

桐生将人(きりゅうまさと)です。

 

先日、『嫌われる勇気』で有名な

アドラー心理学の伝道師(?)こと

岸見一郎先生の初のリーダーシップ本

から得た気付きを共有しました。

 

その気付きとは、

人が働きながら幸せになるためには、

「貢献感」が重要であるという

ことでした。

 

そして、

「この”貢献感”こそが働くことを

通して自分を幸せにしてくれる」

と考えると、面白いことが見えてきます。

 

それは、「利他」で働くということこそが

自分を幸せにしてくれるということです。

 

というよりも、

「自分の利益」だけを考えて働いていても、

幸せになることはできないという方が

正しいかもしれません。

 

たとえば、あなたが自転車を販売して

いるとしますね。

 

そこに、親子がやってきて、

「この子の初めての自転車だから

めちゃくちゃ良い自転車をください!」

と言ったとします。

 

あなたは、何台も自転車を売ってきた

プロですから、自転車に初チャレンジ

する子供がしょっちゅう転んですぐに

自転車を傷だらけにしてしまうことを

知っています。

 

だから、この親子に最適な自転車は、

安くて丈夫な自転車であると瞬時に

判断することができました。

 

さらに、あなたは、高級な自転車には

スポーツ用の軽量フレームが

使われていて、転んだらすぐに

ポッキリ折れてしまうようなことも

知っています。

 

ここで、もし、あなたが、

自分の利益を考えて、

言われるがままに高級自転車を

販売したとします。

 

あなたは一時的には多額の利益を

手にすることができます。

 

ですが、それと同時にあなたは

この親子の未来を想像することが

できます。

 

それは、何度も転んで、すぐに

高級自転車が壊れてしまうという

未来です。

 

さて、あなたは、この高級自転車を

売ったときに、この親子に対する

「貢献感」を感じることができますか?

 

多くの方は「貢献感」どころか

「罪悪感」を感じるかもしれません。

 

では、再び親子が自転車を

買いに来たシーンに巻き戻しましょう。

 

ここで、あなたが「利他」の行動を

取ったとします。

 

つまり、こんなことを言うわけです。

 

「お子さんの初めての自転車ですよね?

 

高級なものを買ってあげたい気持ちは

わかります。

 

ですが、初めて自転車にチャレンジする

ときはしょっちゅう転びますし、ぶつけます。

 

高級な自転車は軽量にするために

特殊な素材を使っています。

 

転んだ衝撃にも弱いし、修理代も高いです。

 

だから、最初はこの一番安くて丈夫なものを

買うことをおすすめします。」

 

この言葉を聞いて、喜んで一番安い

自転車を買って帰る親子の姿を見た時、

あなたはどう思いますか?

 

きっと、この親子に対して「貢献感」を

感じるのではないでしょうか?

 

あなたは盲目的に高い自転車を買おう

としていた親に対して、プロとしての

アドバイスをして、利他の行動を取った

わけです。

 

このように、「貢献感」とは、

利他の行動をとったときにこそ

感じられるということです。

 

よく「仕事で重要なのは”利他”である」

とか「本当に稼ぐなら”利他”で考えろ」

なんてことが言われます。

 

とはいえ、

「”利他”でばっかり考えていたら

稼げないよ…」という意見もあります。

 

ですが、最終的な目標が「幸せ」である

と考えるなら、目の前の利益を取るよりも、

「利他」な行動をとって「貢献感」を得る

ことを優先すべきと言えるかもしれません。

 

仕事が忙しくなると、

「働く意味がわからない」とか

「こんなに働く意味があるのか」とか

そういったことを感じることが

あると思います。

 

そんなときは、一度立ち止まって、

自分が「貢献感」を感じられているかを

確認してみてください。

 

もし、感じられていないなら、意図して

「利他」の行動を取ってみると良いかも

しれませんよ^^

 

「貢献感」が感じられない仕事は

あなたの「幸せ」には繋がりません。

 

ただし、「貢献感」と「承認欲求」

は違いますので、そこは要注意です。

 

これについては、以前にお話しているので

そこで復習してくださいね^^

 

桐生 将人

 

追伸.

今回の話に登場した自転車の話は、

伝説のマーケターである

「ジェイエイブラハム」氏の書籍で

紹介されている有名な話を参考に

しております。

 

参考図書『ほめるのをやめよう リーダーシップの誤解』著:岸見一郎、出版:日経BP (2020/7/23)

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