こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
「学習性無力感」って知ってますか?
これには犬を使った有名な実験があります。
2匹の犬に電流を流します
(残酷だとかは置いておきます)。
片方は解決する方法が提供されていて、
もう片方は何をやっても解決できない
という状況に置かれます。
そうすると、何をやっても解決できない
状況に置かれた犬は改めて解決策を
与えられても、解決のためにがんばろう
としなくなるという話です。
で、これは犬の実験なわけですが、
人間でもこの「学習性無力感」の餌食に
なってしまう人がいます。
それはどういう人かというと、
「小さい目標(あるいは目先の目標)
しか持っていない人」です。
たとえば、
「センター試験を全科目90%の正解率で
突破したい」という人がいたとします。
残念ながら彼は社会の科目が苦手で
どうしても社会だけは85%くらいしか
とれないという状況が続いたとします。
どんなに勉強しても90%に達しない彼は、
無力感を味わっていき、いずれは、
「頑張っても報われないことはある」
とか「自分には才能がない」
と考えるようになります。
ですが、よく聞くと、彼が
「センター試験を全科目90%の
正解率で突破したい」という目標を
立てたのは、そもそも
「東京大学医学部に入りたい」
という理由からだったということが
わかりました。
で、あればそもそも、
センター試験を全科目90%とらなくても、
全科目合計して90%とればいいわけです。
(もっと低くてもいいのかもしれません^^;)
たとえば、得意な数学をもっと伸ばして
社会の不足分を補うとか、
伸びしろのある英語を伸ばすとか、
さっきよりも多くの手段がとれます。
さらに言えば、
「東京大学の医学部に入りたい」というのは、
「親の病気を治すために医者になりたい」
という理由だったとします。
すると、手段はもっと多くなります。
そもそも東京大学に入れなくても医者にはなれます。
「学費が安い」と考えるのなら、逆に、
自分の得意科目を生かして特待生で
私立の医学部に入学するという方法
だってあります。
そうなると、そもそもセンター試験を
受ける必要性すらなくなるかもしれません。
まとめますね。
「がんばっても報われない人」の
多くは「学習性無力感」の餌食に
なっている人です。
そして、そうなってしまうのは、
自分の目標を達成するための選択肢が
少ないことが原因です。
1つの方法でしか達成できないような
小さい目標を立てるとリカバリーが
効かなくなって無力感を感じてしまい
やすくなります。
逆に、大きい目標を立てると
達成するための選択肢が広がります。
そうすることで、
色んな選択肢が生まれるので、
すぐに無力感を感じることはありません。
さらに、
「他の選択肢を試さなかった
(努力が足りなかった)から
うまくいかなかったので、
次のものを試してみよう」と
ポジティブに考えられるようになります。
これによって、「学習性無力感」の餌食に
なることを避けられるようになります。
桐生は「努力の先に天才は作られる」
としても、人それぞれに才能があるのは
事実だと考えています。
(あるいは幼少期に確立されてしまう)
ですが、それは悲観することではなく、
自分の才能を生かせる道をたどって
目標を達成すればいいのです。
目先の目標ばかり追いかけていませんか?
その先に見ている目標を思い出してください^^
桐生 将人