MENSAの思考

脳の生存機能が「幸福追求」でバグになる

こんにちは。

桐生です。

 

「もっと売上があれば」

「もっと良い家に住めたら」

「もっと良い車を買えたら」

 

そう思ってがんばってきたのに、

手に入れた瞬間は嬉しくても、

しばらくすると当たり前になってしまう。

 

そしてまた、

「もっと、もっと」

と次を追いかける。

 

そんな経験はありませんか?

 

これ。

人間の本能的にも

仕方ないことです。

 

人間は慣れるように

できています。

 

悲しいことがあって、

ずっと悲しんでいたら

まともに生活をすることは

できません。

 

快楽を感じることがあって、

ずっと快楽状態が続いたら

まともに食事することも

できないかもしれません。

 

だから、人間には

「慣れる」という機能が

備わっているのです。

 

ですが、この機能は

あなたが幸せになるうえで

大きなハードルになります。

 

なぜなら、

「慣れてしまう」

がゆえに、

「もっと、もっと」

となってしまうからです。

 

しかも、経営者は特に、

この感覚を持ちやすいです。

 

というのも、

企業に勤めている人とは違って、

経営者はすべてが自己責任。

収入も青天井です。

 

つまり、

「自分が努力すれば、

もっと上を得られる」

という仕組みの中にいるわけです。

 

ですが、

これを追い求めていくと

どこかで不幸に行き着きます。

 

というのも、

「事実は有限」

だからです。

 

それは、

物質的に有限な場合もあれば、

その人の能力によって有限になる

可能性もあります。

 

いずれにせよ、

最終的に「事実が変えられない」

ところまで行き着いてしまうと、

「今ある幸福に慣れてしまったが、

次の幸福の段階には行けない」

ということになるわけです。

 

まさに

「脳の『慣れる』という生存機能が、

人間を不幸へと導いてしまうバグ」

だということです。

 

では、どうすれば

この「慣れる」という機能を持つ僕たちが、

幸福度を高めることができるのか?

 

それは、

「脳が自動で慣れるなら、

意図的に解釈を選ぶしかない」

ということです。

 

そこで、今回は、

『人生アップデート大全

停滞した自分を変える66の習慣』

の著者である池田貴将氏からの

学びをもとに、

・事実を変えることなく

幸せになれる「解釈」とは?

・解釈をどう使えば

幸せになれるのか?

・あなたを幸せにする

解釈の見つけ方

についてお伝えします。

 

「もっと、もっと」の

苦しみの無限ループ、

その先の不幸への終着点を

避けるためにも

今すぐに学んでいって

くださいね。

 

では、早速。

 

いきなりですが、

重要な話をします。

 

それは、幸せとは

「事実」ではなく

「感情」によって生まれる

ということです。

 

たとえば、

資産が1億円になったとします。

 

これは「事実」です。

 

ですが、その結果、

ある人は幸せを感じるかもしれませんし、

何も感じない人もいるかもしれません。

 

つまり、

・良いレストランへ行く

・良い家に住む

・良い時計を買う

といった「事実」が

直接的に幸せの「感情」を

生み出しているわけではない

ということです。

 

この認識はとても重要です。

 

というのも、

このように考えると、

事実と感情の間に

“もう1つの要素”がある

ことがわかるからです。

 

それが何かというと

「解釈」です。

 

人はついつい、

「○○を手に入れれば幸せになれる」

と思い込んでしまいます。

 

ですが、実際は、

◯◯を手に入れる(事実)

それを自分が✕✕と解釈する(解釈)

幸せな感情になる(感情)

という流れになっています。

 

つまり、

「事実」がどんなに変わっても

直接的に「感情」が変わっている

わけではないということです。

 

そして、

この中で最もフォーカスするべき要素が

「解釈」です。

 

それは、その要素こそが

「最もコントロール可能」

なものだからです。

 

たとえば、

事実を変えようとすれば、

冒頭の「もっと、もっと」

の無限ループにハマって

しまいます。

 

そして、いずれ、

その事実を増やす(変える)

ことができないステージに

行き着いてしまいます。

 

感情についても

コントロールは難しいです。

 

というのも、

感情というものは

「結果的に感じるもの」

なので、

それ自体を変えることが

難しいからです。

 

それなのに、

多くの人は、

「◯◯が手に入れば幸せになれる」、

「幸せになろうとすれば幸せになれる」

というように事実や感情だけに

フォーカスしてしまうので、

結果的に幸せを得ることを

困難なものにしてしまっている

わけです。

 

ですが、解釈は違います。

 

解釈は

「あなたの脳の中の話」

です。

 

つまり、

「あなたがどう解釈するか」

は自分で操作することが

できますし、

事実と違って物理的な制約は

受けません。

 

だから、

慣れる機能を持つ人間が

幸福度を高めるためには、

「事実」ではなく「解釈」

にアプローチすることが

重要なのです。

 

では、

具体的にどんな「解釈」を

すればよいのか?

 

それは、

「すべての事実に対して

自分が幸せになる解釈をする」

ということです。

 

事実があって、

その事実に対して、

幸せになる解釈をすれば

幸せになれる…

 

そういうことです。

 

『桐生さん…

なんか簡単そうに

言ってますけど、

どういう解釈をすれば

幸せになれるかなんて

わからないですよ…』

 

そう思いますよね^^;

 

そこで重要になるのが、

「自分がどんな感情のときに

幸せを感じる人なのかを知る」

ということです。

 

ここで、著者である池田氏が

オススメしている方法として、

「(毎日ではなく)毎時間、

『今の幸せ度は何点か?』

と質問する」

というものがあります。

 

「時間単位」というのは

めずらしいかもしれませんが、

「1日に1回」にしてしまうと、

直前の出来事に影響されて

答えが大きく変わってしまう

からだそうです。

 

もう1つ重要なのが

「点数」で記録すること。

 

これは、

「幸せ」or「不幸せ」の

両極端にならないように

することはもちろんですが、

その点数の横には、

・今、何をしているか?

・今、何を考えているか?

ということも一緒に記録することで、

出来事を比較して評価することが

できるからです。

 

こういったことをしていくことで、

「自分がどんな感情のときに

幸福を感じられるのか」

が見えてくるということです。

 

そして、

自分が幸せになる感情が

分かってきたら、

今度はその感情を生み出す

解釈を”意図的に選ぶ”ことです。

 

哲学者ニーチェの有名な一節に

以下のものがあります。

 

『事実は存在しない。

あるのは解釈だけだ。』

 

現実の出来事自体を否定する

意味ではありません。

 

同じ出来事でも

あなたがどう解釈するかで

その先の感情が大きく変わる

という話です。

 

幸福度を高めたいのなら、

事実や出来事を変える必要は

ありません。

 

「変えるのは解釈である」

ということです。

 

事実が変われば、

自動的に解釈が変わるので、

最も楽に感情を動かせると

言えます。

 

ですが、

その楽に身を任せていると、

「もっと、もっと」の

無限ループに陥って、

最終的に不幸に行き着いて

しまうということです。

 

経営者は、

日々さまざまなできごとに

向き合います。

 

嫌な出来事があったとき、

「さすがにこれは

良い解釈はできないだろ」

と思うこともあるかもしれません。

 

ですが、過去を振り返ってみると、

「あの経験があったから今がある。」

と思えた”嫌な出来事”は、

誰にでもあると思います。

 

だからこそ、

もし、良い解釈ができないときも、

ネガティブな解釈をするのではなく、

「この出来事も、いつか意味が回収される」

と考えてみてください。

 

起きた事実を変えることは

できません。

 

事実を変え続けることもできません。

 

ですが、どちらの場合も

解釈だけは自分で選ぶことが

できます。

 

どんなに事実を積み上げても

脳は慣れてしまいます。

 

だからこそ、

意図的に解釈を選ぶことでしか

幸福度を上げ続けることは

できません。

 

幸せになる方法とは、

事実を増やす力ではなく、

事実をどう処理するかという

「認知の技術」だということです。

 

桐生 将人

―参考図書:『人生アップデート大全 停滞した自分を変える66の習慣』著:池田 貴将、出版:ダイヤモンド社 (2026/2/18)