マーケティング

桐生の今日の「おにぎりの具」を当ててください

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

今日、おにぎりを作りました。

 

ある具材をいれて、三角形の

おにぎりをにぎりました。

 

そこで、、、

 

せっかくなので、あなたにチャレンジ

して欲しい問題があります。

 

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問題:

桐生のおにぎりの具材はなにかを

当てる方法を考えてください。

 

制限時間は10秒です。

 

前提条件:

・具は「鮭、昆布、梅」のどれかです

・写真等はお見せできません

・においをかいだり、食べたりすることは

できません

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さて、、、どうでしょう?

わかりましたか?

 

答えはブログの最後にでも。

 

なんでこんな質問をしたかというと、

「”どう考えればいいか”を学ぶことで

こういった質問にもサクッと答えられる

ようになる」ということを

お伝えしたかったからです。

先日のメルマガで、

「とりあえず考える」より前に

「どう考えればいいかを学ぶ」ことが

重要だということをお伝えしました。

 

今回はその続きで、

「より良い考えを生むために、

考えを広げて、深める方法」

について具体的な方法をいくつか

ご紹介します。

 

では、早速。

 

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考えを広げる:かけあわせ法

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考えることにおいて重要なのは、

論理的思考と非論理的思考の両方を

使うことです。

 

論理的思考は、筋が通りやすい反面、

革新的な発想が生まれにくいという

デメリットがあります。

 

ですが、「いきなり非論理的思考をしろ」

と言われても難しいですよね。

 

だから、”考える技術”が必要なわけです。

 

その1つが「かけあわせ法」です。

 

たとえば、

・ロボット掃除機ルンバ

・乳酸菌ショコラ

・うんこ漢字ドリル

といったものはかけあわせの典型と

言えます。

 

どれも、論理的思考では繋がりそうも

ない単語ですよね(特に最後のドリル。笑)。

 

かけあわせ法のポイントは、

・まず、中心のキーワードを決める

・ひたすら思いつくままに組み合わせて

奇跡の出会いを求め続ける

ということです。

 

参考までに、参考図書の事例では、

 

目的:社員の離職を下げる

キーワード:脱離職

組み合わせ例:脱離職ランチ、脱離職休暇、

脱離職表彰、まいにち脱離職、週一脱離職、

脱離職有名人…

 

といったものが紹介されています。

 

上記の例の中には、まだ奇跡の出会いは

なさそうです。笑

 

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考えを広げる:脱2択

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人は物事を単純化したいので、

なにかを2択で考えがちです。

 

ランチはラーメンにするか

牛丼にするか?

 

アイスコーヒーにするか

カフェラテにするか?

 

お風呂にするか

食事にするか?

 

(あれ…なんか食事系の話ばかり^^;)

 

ここで思考を広げるためには、

「A or B」ではなく「A and B」

を考えることです。

 

「ラーメンも牛丼も食べることが

できる方法はないだろうか?」

 

こういった発想から思考をスタートします。

 

参考までに、参考図書では

こんな事例が紹介されていました。

 

・夜勤明けのお父さんが家にいる日

・お母さんは買い物に行きたいけど、

幼い4人の子どもがいて、その日は悪天候

・子どもを連れて買い物に行くのも難しいが、

夜勤明けのお父さんは寝ている時間なので

子どもだけ置いていくことはできない

・すると、お父さんが「子どもの面倒は見るから

買い物に行ってきていいよ」とのこと

・その言葉に甘えて、お母さんは買い物へ

・家に帰ってくると、お父さんはリビングで

寝ていて、いつもは騒いでいる4人の子どもは

お父さんを囲んで、静かに絵を描いている

・実は、お父さんは子どもたちに「僕が寝ている

姿を一番よく絵に描けた子にチョコレートをあげる」

と言っていた

 

まさに、脱2択の賢い方法ですよね。

 

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考えを深める:ポジティブ価値化

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一見するとデメリットのものも

別の視点から見るとメリットに

見えるものがあります。

 

たとえば、

「仕事が遅い」という言葉は

ネガティブな印象を受けますが、

「仕事が丁寧」という言葉は

ポジティブな価値に見えます。

 

参考図書の事例ではこんな事例が

紹介されていました。

 

・アートディレクターの佐藤可士和氏は

キリンビールの発泡酒「極生」をヒット

させるための戦略を考えていた

・当時、発泡酒は当初ビールの一段下に

ある安いカテゴリーという位置づけを

されていた

・つまり、「ビールの廉価版」という

ネガティブなイメージがあった

・そこで、佐藤氏は発泡酒のポジティブな

立ち位置を築くことを最重要課題に設定した

・具体的には、

ビールの廉価版=カジュアルに楽しめる

現代的な飲み物

コクが足りない=ライトで爽やかな飲み口

といったポジティブな価値化をした

・「極生」はこの戦略によってヒット商品

として生まれ変わった

 

見かけ上の価値ではなく、

価値を多面的に突き詰めることで

考えを深めることができるという

ことですね。

 

ということで。

 

今回は、

「考えを広げて、深める」

という具体的な方法を

紹介しました。

 

もっと詳しく知りたい方は、

ブログ最下部に記載している

参考図書を読んでみてください。

 

最後に、冒頭の問題の答えです。

この答えは1つではありませんが、

最も簡単なのは、

「桐生になんの具材にしたかを聞く」

ということですね。笑

「考え方」がわかると、

こういった柔軟な発想もどんどん

出てくるようになるってことです。

 

桐生 将人

―参考図書:『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法 地味だけど一生役立つ「考える技術」』著:柿内 尚文、出版:かんき出版 (2020/6/24)