※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生です。
ちょっと集中して話したい内容の
電話があったので、事務所の外に
出て電話をしていました。
10分程度電話をして、
話に一区切りついたので
事務所に戻ろうとしたときです。
なんとなく背後に気配を感じました。
振り返ってみると、
知らない男性が立っていました。
しかも、30cmくらいの近距離。
めちゃくちゃ驚いたのですが、
危ない人かもしれないので、
平静を装って少し距離を取りました。
改めて見てみたのですが、
やはりまったく知らない人です。
髪がボサボサの白髪で
パジャマのような服を着ています。
目は虚ろで焦点があっていないような
感じでした。
そのままちょっと距離を取ったのですが、
ずっと後ろをついてきます。
『え?これなに?なに?』
必死に、自分の中で心当たりがないかを
探しましたが、、、なかなか思い当たる
ことがありません。
ですが、あらゆる可能性を考えていった結果、
ふと”唯一可能性があるもの”に行き着きました。
それは、
「雇い止めや解雇等をした社員かもしれない」
ということでした。
どういうことか?
桐生は普通の社労士が「社外人事部長です!」
なんていいながら、単なる社労士の顧問業務と
大して変わらないサービスを提供することを
尻目に、本当に人事部長をやってきました。
つまり、社労士として「仮想人事部」という
サービスを生み出して、実際に多いときでは
13社の人事役員・部長・課長等を兼務して
いました。
内部の人事部長と少し違うのは、
「仮想人事部」という名の通り、
直接顔を合わせるのではなく、
基本的にはSNSツールや電話を通して、
それらの会社の社員と直接相対して
きたところです。
で。
それらの業務を通して社員から感謝も
たくさんされましたが、それだけでは
済まされないこともたくさんありました。
問題を起こした社員の対応をして、
24時まで電話がかかってくるのを
対応したり、減給や解雇といった
会社にとっても社員にとってもつらい
対応をすることもありました。
だからこそ、もしかしたら、
「顔を知らないその会社の社員が
逆恨みをして特攻してきたのでは?」
と本気で思いました。
実際のところ、彼らは「桐生」の名前を
知っていましたし、「桐生」のことを
検索すれば簡単に事務所の住所を知ることも
できますからね。
話は戻って。
とりあえず、事務所から引き離さないと
スタッフにも危険が及ぶかもしれないので、
ぐるっと事務所の周りを歩いて、
巻こうと思いました。
結果としては、トボトボついてくるので、
巻くことができて事なきを得ました。
そんなわけで、結局のところ、
今でもあの人がなんだったかは
わからないです^^;
なんでこの話をしたかというと、
最近、クライアントの会社で、
「クレーマーが特攻してくる」
ということが起きて、
その対策法を学んだからです。
あなたも経営者なら、
自分やスタッフの身を守るためにも
今回の話をぜひ知ってほしいです。
まず、桐生の対応については
正しくないです。
桐生は、自分でその人を巻いて、
事務所に戻って、その後は帰るとき、
「いないよなぁ…?」とチラッと
見て事務所からササッと帰りました。
ですが、本当にこの人が危険人物
だったとしたら、この対応はリスクが
高すぎます…^^;
では、どうすればよかったのか?
それは、シンプルに
「警察に頼ろう」
ということです。
ただ、ここからが重要です。
「警察に頼る」場合にも
ポイントがあるのです。
今回はその最重要なポイントを
3つお伝えします。
————
1.電話するなら「110」
————
警察にかけるなら「110」という
ことは誰もが知っていますよね。
ですが、意外と「110」に電話する
人は少ないかもしれません。
もし、あなたが通り魔が通行人を
切りつけているのを目撃したら
迷わず「110」をすると思います。
ですが、自分の会社の顧客らしき人が
電話で「今から行くからな!」と
言っているだけだったらどうでしょう?
おそらく警察に頼るとしても、
近場の交番や警察署を検索して、
そこに電話しませんか?
実際にそういう人が多いようなのですが、、、
これは、結果として、
あなただけでなく、警察にとっても
面倒な状況になることが多いとの
ことです。
理由は、警察にも管轄や担当があるので、
あなたの場所と管轄が違ったり、
問い合わせした内容がズレていると、
あなた自身もたらい回しになってしまいますし、
警察側も余計な電話対応をすることになるからです。
逆に「110」に連絡をすると、
専門の部署が判断して、あなたの管轄や
担当に直接繋いでくれるのでスムーズに
対応いただけるということです。
なので、重要なポイント1つ目は、
警察の方のためにも、あなたのためにも
「110」にかけましょうということです。
————
2.「いつ、どこで、なにを」が重要
————
次に重要なのは、
「何を伝えるか」です。
警察の方も大量の問い合わせを
受けています。
その問い合わせに対してすべて
出動していたら、とてもじゃない
ですが、人が足りません。
だから、出動するうえでは、
判断基準が存在しているのです。
そのうちの1つが、
「”いつ、どこで、なにを”
が明確になっていること」
だそうです。
たとえば、クレーマーが
「お前らの住所知ってるぞ!
今からそこにいって、
お前のことをぶんなぐってやる!」
と言ったとします。
この場合、
・いつ=今から
・どこで=会社の場所
・なにを=ぶんなぐる
ということが明確になっているので、
出動できる可能性が高いということです。
逆に、
「お前らの住所知ってるぞ!
いつかお前のことぶんなぐってやる!」
といった場合はどうでしょう?
これだと「いつ」が明確になっていないので、
出動できない可能性が高いそうです。
もちろん、出動してもらうために
嘘を伝えることはやってはなりません。
ですが、本当に言われたなら、
「”いつ、どこで、なにを”のすべてを言われた」
ことを伝えることが重要だということです。
————
3.来てくれたら名刺をもらう
————
もし、警察の方が来てくれた場合、
必ず名刺をもらうようにしましょう。
多くの場合、来てくれたときに、
「今後はなにかあったら、
ここの番号と担当に連絡してください」
といって名刺をいただけます。
これが非常に重要です。
なぜなら、今後はその電話番号が
「110」以上のホットラインになる
からです。
その名刺の方であれば、
現状の状況を把握してくれていますので、
有事のときの対応もスピーディーになります。
さらに、管轄や担当も間違うことは
ありませんから、「110」以上に
価値がある電話番号だと言えます。
だからこそ、もし、名刺を差し出して
もらえない場合は、こちらから
「名刺をください」といって、
「今後はなにかあったら、ここに電話して
良いですか?」と確認することを
オススメします。
ということで。
今回は事務所に特攻された場合の対応方法に
ついてお伝えしました。
今はホームページで調べれば事務所の場所は
簡単にわかります。
法人であれば、登記簿謄本で社長の自宅も
簡単に調べることができます。
だからこそ、あなたやあなたの家族、
あなたのスタッフを守るためにも、
今回の内容はしっかり覚えておいて
くださいね。
桐生 将人