※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生です。
あなたが経営者であれば、
年末になると賞与を出すか
どうかについて悩み始める
人も多いですよね。
「これだと低すぎるかなぁ…」
「去年よりも低いと怒るかなぁ…」
「そもそも出したほうがいいのかなぁ…」
こんな感じで悩みはつきません^^;
で、もし、あなたが今、
明確な判断基準を持って
いないのなら、、、
ぜひ、今日の話を参考に
してください。
結論から言うと、
1.賞与は出すか出さないかが
もっとも重要である
2.賞与を出すなら
毎年少しずつでも増やす
ということです。
詳しく説明しますね。
賞与はカンフル剤的に
モチベーションをあげる
ことが可能です。
これは「なんとなくそうだよね」
という話ではありません。
ハーバード大学の経済学者である
ローランド・フライヤー教授が
行った実験においても一定の成果が
認められています。
詳しくは検索してみてほしいのですが、
ざっくり言うとこんな感じです。
///////////////////
<実験の内容>
2007年に米国のシカゴ、ダラス、
ヒューストン、ニューヨーク、
ワシントンD.C.の5都市で、
3.6万人の子どもに総額10億円
ものお金をかけて、ご褒美で釣る
ことでどれだけ教育の効果を
引き上げることができるかを
実験した。
<実験結果の概要>
・お金で釣るとものすごく効果が出た
・ただ1年すると効果は半減した
・最終的にはお金をもらわないと
ワークに興味を持たなくなった
///////////////////
では、この調査を賞与に
当てはめて考えてみます。
賞与は出すことにすれば、
モチベーションへの効果が
大きいと言えます。
今まで見たことないくらい
やる気がアップした社員の
姿を見られるかもしれません。
ですが、困ったことに人間は
だんだんと刺激に慣れてしまう
生き物です。
だんだんと賞与の効果は薄れて
いきます。
効果が薄れるだけならまだしも、
さらに好ましくないことが起きます。
それは、本来は「もらえる前提」
ではなかった賞与だとしても
繰り返し賞与をもらうことで
「もらえて当たり前」と思うよう
になっていくということです。
こうなると、
・賞与が出なくなると
賞与が出なかった頃よりも
もっとやる気をなくす
・賞与が昨年よりも減ると
賞与が出たとしてもやる気を
なくす
というようなことが
起きるわけです。
では、どうすればよいかというと
刺激をそもそも与えないか、
常に新しい刺激を与え続ける
必要があるわけです。
「刺激をそもそも与えない」
というのは、つまり、
「賞与を出さないこと」であり、
「新たな刺激を与え続ける」
というのは、つまり、
「毎年少しでも賞与額を
増やし続ける」ということです。
ということで、
賞与は第1段階としては
「出すか出さないか」
で考えた方が良いです。
少額でも出そうと考えて
安易に手を出すのは危険
だということです。
そのうえで「賞与を出す」と
決めたのであれば、第2段階
として、毎年必ず出すのは
当然として、さらに毎年少し
ずつでも額を増やす覚悟を
した方がよいということです。
経営者からすると、本来、
「賞与」って利益が出たから
それを分けるというイメージ
だと思います。
だからこそ、賞与がない年や
賞与が下がる年があっても
当然だと考えていると思います。
ですが、そういった賞与の出し方
は逆効果になる可能性があるので
要注意です。
経営者と社員の頭の中身は
まったく違うことを忘れては
ならないってことです^^;
桐生 将人
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