こんにちは。
桐生です。
「やりたくないことをやっていても
成功できない。
経営者は本気でやりたいと思って
いることをやりなさい。」
自己啓発の世界では、
こういった話を聞くことが
多いです。
ですが、実は経営者にとって
「やりたくないこと」は
「やりたいこと」よりも重要です。
たとえば、
・採用面接の基準を言語化する
・問題社員と一人ひとり向き合う
・数字を管理し、毎月直視する
こういうことは、
多くの経営者にとって
「なんとなくやりたくないもの」
かもしれません。
ですが、この
「なんとなくやりたくないもの」
こそが、ビジネスの成功にとって
最も重要なのです。
その理由をお伝えします。
先日、経営者仲間からこんな話を
聞きました。
『大人になると公文が楽しく感じる。
昔は全然やりたくなかったのに、
不思議だよなぁ…。』
この経営者の方、
息子さんがやっている公文を見ていたら、
「なんか楽しそうだなぁ」と思ってしまい、
息子の宿題をコピーして、自分でもやって
みたそうです。
一見するとほのぼのとした親子の
やり取りですが、ここには重要な
気付きがあります。
それは、
「やりたくないものは
やらなければならないもの、
やりたいものは
やらなくてもよいもの」
だということです。
多くの人が、
「子どもの頃はやりたくなかったのに、
なぜか大人になってからやりたいと
思うようになった」
という経験をしたことがあるかと
思います。
たとえば、
・体育の授業で長距離マラソンを
走らされるのが嫌いだったのに、
大人になってランニングにハマって
毎日皇居を走っている
・家庭科の授業で料理を作るのが
嫌いだったのに、大人になって
料理が趣味になっている
等です。
なぜ、こんな劇的な変化が
起きたのかというと、
大人になったことで、
そのもの自体が
「やらなければならないもの」
から
「やらなくてもよいもの」
に変わったからです。
子どもにとって学業は、
意味があるかどうかは別として、
法的な義務または親からの強制で
「やらなければならないもの」
だと言えます。
「やらなければならないもの」
なわけですから、
「やりたいと思ってやる」
という余地がありません。
一方で、
大人にとって公文は
「やらなくてもよいもの」
ですので、
自分が「やりたい」と思わなければ
やる必要はありません。
結果として、
「やらなくてもよいものをやる」
ということは
「やりたいものをやる」
と同義だと言えます。
で、ここで疑問が一つ浮かびます。
それは、
「大人になってからもやりたくないと
思っているのにやっているものとは
どういうものなのか?」
ということです。
というのも、
子どもとは違って大人は、
義務として強制されるような
ものはほとんどありません。
それなのに、なぜ、
「やりたくない」と
思っているのか?
それは、あなたの無意識が、
「それが必要であり、
やらなければならないもの」
だと考えているからです。
その無意識が間違っている
ということを言いたいのでは
ありません。
あなたの無意識が判断している
「必要なもの」から逃げては
ならないということです。
よく自己啓発の世界では、
「やりたいことをやろう」
「やりたくないことはやめよう」
「好きこそ物の上手なれ!」
みたいな話が飛び交います。
ですが、
「やりたい」と思うことは、
あなたにとって
「やらなくてもよいもの」
なわけですから、
それをひたすらやっていて、
あなたのビジネスが成功する
わけもありません。
逆に、今ストレスを感じ、
「やりたくない」と思っている
ことから逃げずに立ち向かい、
それを乗り越えれば、
自分の望む成功を手に入れられる
ということです。
そして、もし、
「やりたくないもの」
にフォーカスするなら、
「なんとなく」という
感覚を大事にしてください。
人間の脳は「作話」が得意です。
たとえば、感情的に
「時計が欲しい」
と思っていたのに、
その次の瞬間から、
・クライアントの社長と話が
盛り上がるはず…
・桐生さんもこの前のブログで
「見た目が重要」と言っていた…
・この時計なら資産にもなる…
といった作話が始まります。
その結果、
単なる「欲しいもの」だったものを
理性的な脳が「必要なもの」へと
仕立てあげてしまうわけです。
これと同じように、
あなたが「やりたくないもの」
を理性的な脳で判断しようと
すればするほど、
本当にやらないために
「やらなくてもよいもの」
に仕立て上げてしまうのです。
だから、
「なんとなくやりたくないもの」
こそが最も重要なのです。
自分が子ども時代に
やりたくなかったものが
大人になってやりたいもの
へと変わったように、
大人になってからも
ステージが変われば
やりたいもの、
やりたくないものは
変わっていきます。
ステージが変わっても
経営者にとって重要なのは、
「やりたくないもの」
にフォーカスすることです。
今日、たったひとつでもいいので、
「なんとなくやりたくない仕事」
に手をつけてみてください。
その仕事こそが、
あなたの無意識が見つけ出した
あなたの成功に必要な仕事です。
桐生 将人
