MENSAの思考

あなたが騙されないために今すぐルールを作ってください

※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した

内容を再編集して投稿しております。

 

こんにちは。

桐生です。

 

あなたにはどれくらいの

「自分ルール」がありますか?

 

『自分ルールってなに?』

と思うかもしれませんが、

桐生の定義としては、

“理想の自分になるための判断基準”

だと考えています。

 

もし、あなたがそういったルールを

持っていないとしたら、今すぐに

ルール作りを始めてください。

 

というのも、

行動経済学的に考えると、

あなたがルールを持っていなければ、

あなたは騙されまくったあげくに

健康を害し、収入は減少し、

欲しくもないものを買わされて

資産を奪われる、、、

 

そんな恐ろしい未来が待っている

かもしれないからです。

 

なんでそんなことがわかるのかって?

 

実は、、、

 

最近、行動経済学を学んでいた際に

ふと自分を振り返ってみたところ、

自分自身が結構な数の「自分ルール違反」

をしていることに気付きました。

 

そして、それによって発生したものは、

まさに健康を害し、収入を減らし、

資産を奪われるような結果だったのです。

 

逆を言えば、「自分ルール」を遵守して

いればそれらはすべて未然に防げていた

内容でした。

 

だからこそ、もし、あなたが

「自分ルール」を作っていないのなら、

今すぐにルールを作ることで

あなたの身を守ってほしいと

思ったのです。

 

ちなみに、桐生自身は自分ルールを

毎年年末に決めます。

 

その後は、年の途中にも見直しますが、

大きな変更はせずに、そのルールを

徹底していきます。

 

詳細は省きますが、

たとえば、

・どこの場所に身を置くか、行かないか

・どういった人と付き合うか、付き合わないか

・どういったものを食べない、飲まない

・どういう習慣を持つか

・何を着るか、着ないか

といったかなり細かい部分まで

ブレイクダウンしています。

 

なぜ、そんなことをするかというと、

それをしなければ”騙される”からです。

 

では、僕たちは誰に騙されるのか?

 

それは「自分の脳」です。

 

行動経済学において、

人間の脳は2つに分けられます。

 

1つは「素早い脳(直感脳)」、

もう1つは「じっくり考える脳(熟考脳)」です。

 

ちょっとゲームをしてみましょう。

 

/////////////

以下の問題を読んですぐに

答えてください。

 

バットとボールを合計すると

1ドル10セントです。

 

バットはボールよりも1ドル高いです。

 

さて、バットとボールはそれぞれ

いくらでしょうか?

/////////////

 

……

………

 

そうです!

 

「バット1ドル、ボール10セント」

ですよね!

 

…と思ったかもしれません。

 

本当の正解は、

バット1ドル5セント、ボール5セント

なのですが、パッと思い浮かんだのは

「バット1ドル、ボール10セント」

だった人が多いかと思います。

 

イメージとしては、

これが「直感脳」で直感的に

判断したものだということです。

 

その後に、じっくり考えて、

『あれ?1ドルから10セント引いたら

90セントになるからおかしいぞ?』

ということに気付いて、正しい数字を

導き出すのが「熟考脳」です。

 

ここからわかるのは、

あなたが正しい判断をするためには、

「熟考脳」を使う必要があると

いうことです。

 

ですが、「熟考脳」を使い続ける

ことは容易ではありません。

 

脳は大量のエネルギーを使うと

言われています。

 

もし、脳が100%使われるような

ことがあれば「一瞬で餓死する」

という話もあります。

 

なので、人間は自然に任せれば

「直感脳」を使いがちになって

しまいます。

 

さらに厄介なのは、もし、あなたが

「熟考脳」で判断していたとしても、

「直感脳」によってそれが歪められて

しまうことがあるということです。

 

たとえば、あなたが朝起きたときに、

『昨日は飲みすぎたし、

揚げ物ばかり食べてしまったから

今日はお酒は控えてサラダにしよう』

と考えたとします。

 

これは「熟考脳」で考えた理想的な

自分になるための判断です。

 

ですが、その後に大量の業務をこなし、

クタクタになって帰路に着く頃に、

同僚から飲みに誘われたとしましょう。

 

『今日は仕事も忙しかったし、

あいつとも最近飲みに行ってないから

飲みに行くか!』

 

こんな感じで、

朝に「熟考脳」で考えていた

“理想的な自分になるための判断”は

「直感脳」で簡単に上書きされてしまう

ということです。

 

そして、その結果は、

・健康を害し、

・結果として収入を減らし、

・資産を減らす

ことに繋がっています。

 

しかも、それは

「誘った友人のせい」

ではないですよね。

 

自分の「直感脳」が理想的ではない

未来へと導いてしまったのです。

 

これを桐生は

「あなたのこと(熟考脳)を

あなたの脳(直感脳)が騙している」

と言っているのです。

 

では、どうすればよいか?

 

先の事例でいえば、

「朝のうちに夕飯を買っておく」

ということです。

 

こういった習慣を取ることで

クタクタになってから「直感脳」で

判断すること自体を減らすことが

できます。

 

それによって「熟考脳」で考えた

理想的な未来(自分)を手繰り寄せる

ことができるということです。

 

ちなみにあるネットスーパーの調査では、

当日便(今すぐ便)を頼む人と数日後の

便を指定する人では、後者の人の方が

はるかに健康的なものを頼む傾向があった

こともわかっています。

 

つまり、理想的な自分になるためには、

“あらかじめ「熟考脳」で考えて判断を

決めておく(自分ルールを作っておく)”

必要があるということです。

 

目の前に出てきたものを都度判断していたら、

気付かぬ内に「直感脳」で判断してしまうかも

しれません。

 

あるいは、最初は「熟考脳」で

判断していたとしても、

気付かぬ内に「直感脳」で上書き

されてしまうかもしれません。

 

だからこそ、

鉄壁の「自分ルール」が必要なのです。

 

そして、「自分ルール」で重要なのは、

作るだけではなく”頻繁に見返す”という

ことです。

 

あらかじめ判断していたとしても、

忘れてしまったら意味がありません。

 

(桐生の場合も最近少し「自分ルール」を

見返すことをサボっていたせいで、

気付かぬうちにルール違反をしていた

ことが問題でした^^;)

 

だから、”忘れない努力を忘れない”

ことが大切なのです。

 

ちなみに、

「自分ルール」を徹底していると

不思議なことが起きます。

 

それはさまざまな場面で

「自分ルール」に違和感を

感じるということです。

 

これがなぜかというと、

あなたの「直感脳」が作動

しているからです。

 

バットとボールの問題でも

わかったと思いますが、

「直感脳」と「熟考脳」の

導き出す答えは違います。

 

だから、「直感脳」で判断すると

「熟考脳」から導き出した

「自分ルール」には違和感を感じる

のです。

 

ですが、そこに騙されてはいけません。

 

もし、その違和感に身を委ねて

なにかに飛びついてしまえば、

その後に「熟考脳」が作動したときに

後悔することになるからです。

 

なので、「自分ルール」に違和感を感じたら

『お!直感脳が騙そうとしているぞ!』と

楽しむようにしてください。笑

 

最後になりますが…

 

もし、あなたがこれから

「自分ルール」を作るなら、

認知資源が最大となっている早朝等に

ゆっくりと時間を取ってください。

 

「熟考脳」を最大限使うことが、

“理想的な未来の自分”を実現する

「自分ルール」を作ることに

繋がります。

 

僕らは「自分ルール」を徹底して、

理想の未来を実現していきましょう^^

 

桐生 将人

―参考図書:『行動経済学が最強の学問である』著:相良 奈美香、出版:SBクリエイティブ (2023/6/2)