※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生です。
東大(=東京大学)といえば、
日本で最高峰の大学です。
そんな大学に受かる子どもというのは、
一体どんな子どもなのでしょうか?
もともとの地頭が良いのでしょうか?
それとも相当な時間を勉強している
のでしょうか?
一般的にはそう思うかもしれませんが…
東大の合格者を取材した人の話では
実は「そうでもない」ようです。
ただ、その子たちにはある”共通点”が
あることもわかりました。
それがなにかというと、
彼らは「勉強の仕方がわかっている」
ということだったようです。
つまり、英熟語や因数分解を
どうのこうの考える前に、
「どうやって勉強すれば最短経路で
“東大合格”という目的を達成する
ことができるかを考えている」
ということです。
逆に、東大に受からない子どもの
多くは、とにかく考えもなく教科書の
最初から学び始めるということです。
ちなみに、勉強が苦手な子は、
教科書を最初から読む→挫折する
→また最初から読み始める…
ということを繰り返すので、
やけにA~Hくらいまでの単語だけは
暗記していたり、やけに縄文時代から
弥生時代については詳しかったりする
らしいです。笑
『桐生さん、急にどうしたんですか?
東大行きたくなったのですか?』
いえ、まったくそんなことではなく…^^;
今回の話を通して
あなたにお伝えしたかったのは、
「ビジネスにおいても”考える”前に
“考え方を知っておく”ことが重要だ」
ということです。
経営者の方で、スタッフに対して
「考えておいて!」という指示を
出す人がいます。
もちろん、優秀なスタッフであれば、
そういった指示でも問題ありません。
ですが、多くの場合、
「考えておいて」と言われても
期待していた答えは返ってこない
かもしれません。
それもそのはずで、
普通のスタッフであれば、
「どう考えればいいか」
を知らないからです。
では、どう考えればいいか?
それは以下の3つのルールを
外さないことです。
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Step1. 目的を明確にする
Step2. インプットする
Step3. 広げる+深める
///////////////////
一つずつ補足します。
————–
Step1. 目的を明確にする
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そもそもなぜ「考える」のかというと、
なにかの目的を達成するためです。
「考える」ということは「思う」とは
違って、能動的で意識的な行動です。
わざわざそれをするからには
なにかの目的があるはずです。
考えたのに良い答えが出てこない人は、
この目的が曖昧なことが多いです。
その結果、
・目的とズレた方向で思考してしまう
・行動自体が目的化してしまう
といったことが起きてしまいます。
たとえば、
「カレーを作る」という目的を立ててから
「何の材料を用意しようかな?」と考えるのと、
適当に材料を買って材料を切ったり
炒めたりしてから、目的を立てるのとでは
できあがる料理の質は違うと思いませんか?
————–
Step2. インプットする
————–
「考える」というと、
自分の頭の中にある知識だけで
なにかの答えを出すものだと
思ってしまうかもしれません。
ですが、Step1でもお伝えしたように
「考える」ということは、
「なにかの目的を達成するため」
のものです。
そのために必要な情報が足りない場合は
インプットが必要となります。
(そもそも、簡単に解決できないことだから
悩んでいるわけですから、考える対象は、
自分の頭の中の知識だけでは解決できない
ものが多いはずですよね^^;)
この「インプット」で重要なのは、
先にStep1の「目的の明確化」を
してから取り組むということです。
目的が不明確な状態でインプットをしても、
必要な情報が目に入ってこないからです。
これは、RASやカラーバス効果等と
言われるもので、人は興味を持つと
今まで見えてなかったものが急に
見えるようになります。
(たとえば、フェラーリを買おうと
決めたら急に赤い車が目につくよう
になるといった話を聞いたことが
あるかと思います)
逆に、目的が不明確な状態では、
無駄な情報に目がいってしまったり、
肝心な情報が見えてこなかったりする
ということです。
だから、まずは目的の明確化、そして、
インプットの順番なのです。
————–
Step3. 広げる+深める
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最後に、パッと思いついた
あなたの考えをより良い考えに
昇華させていく方法をお伝えします。
それは、その考えを
広げて、深めることです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、
これがなかなか難しいです。
「広げる」というのは、
より多くの可能性を考えることです。
「深める」というのは、
より突き詰めて考えていくことです。
言葉で言うのは簡単ですが、
「とりあえず他の可能性も考えて」
「もっと突き詰めて考えてみて」
と言われても、なかなか難しいと
思いませんか?
ここでもやはり”考え方のフレームワーク”が
重要になるということです。
では、どんなフレームワークがあるのか?
それについては長くなってしまったので、
次回のブログでご紹介します^^
桐生 将人
―参考図書:『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法 地味だけど一生役立つ「考える技術」』著:柿内 尚文、出版:かんき出版 (2020/6/24)