※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
もし、あなたが、フレンチの
フルコースを食べて会計が
「2,000円」だったとしたら
どう思いますか?
もっと言うと、それが、
どう見ても原価で10,000円を
超えているものだとしたら
どうでしょうか?
大体の人は、
「こんな安い金額でありがたい!」
と思う反面、「こんな金額しか
払わないで申し訳ない」と思う
かもしれません。
(あるいは怪しいと思うかも^^;)
では逆に、会計が「200,000円」
だったらどうでしょう?
もちろん内容にもよりますが、
原価10,000円に対して200,000円
ですからね…
「さすがに高いよね…」とか
「20万円とるならもっと
がんばってくれないと…」
という感じになると思います。
では、視点を変えて、
あなたが売り手側だとしましょう。
自分が丹精込めて作ったフレンチ
のフルコースの原価が10,000円
だったとして。
それを言い値で販売したとします。
ある人は「2,000円」を払いました。
また別の人は「200,000円」を
支払ったとします。
あなたが売り手だったとしたら、
前者に対しては「全然自分の
仕事をわかってくれていない!」
とか「労力と釣り合わない!」
となりますし、後者に対しては、
「こんなに評価してくれて嬉しい!」
と思う反面「貢献しきれていない…」
と考えてしまうかもしれません。
このように考えると…
・2,000円の場合
買い手:嬉しいけど、価値と釣り合って
いないと感じる(罪悪感)
売り手:価値と釣り合っていない
・200,000円の場合
買い手:価値と釣り合っていない
売り手:嬉しいけど、価値と釣り合って
いないと感じる(罪悪感)
ということが起こっていること
がわかります。
単純に、数字だけを見れば、
2,000円のときは買い手側が
得をして、200,000円のときは
売り手側が得をするように
見えます。
こういった状況は、
「WIN-WINではない」とか、
「WIN-LOSEの関係になっている」
と言われます。
要は「一人勝ち」になっている
ということですね。
ですが、実際は、心理的な問題
を含めるとそうとも言えないかも
しれません。
上記の例でみてもわかる通り、
「WIN-LOSE」の関係になって
いる場合、金銭的にWINになって
いる側も罪悪感を抱えていたり、
強いプレッシャーがかかって
しまうことになるからです。
その結果、心理的な問題も
含めれば「WIN-LOSE」の関係は
「LOSE-LOSE」となっている
可能性が大いにあります。
たとえば、未経験の新入社員が
何のスキルもない状態でいきなり
年収1000万円を提示されたら、
「それに応えないといけない…」
というプレッシャーで押し潰され
そうになりそうですよね?
…そういうことです。
「高額なら高額なほどよい」と
単純に考えて、心理的側面を無視
していると、知らず識らずのうちに
「LOSE-LOSE」の状況ができている
かもしれないという教訓ですね。
(桐生も含め)経営者の人は
気を付けましょう…^^;
桐生 将人
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