※本ブログは桐生が過去にメルマガで配信した
内容を再編集して投稿しております。
こんにちは。
桐生将人(きりゅうまさと)です。
あなたには行きつけの飲食店が
ありますか?
行きつけ…とまではいかなくても、
よくいく飲食店はありませんか?
答えが「Yes」だとして…
(そうしないと話が進まない^^;)
では、その飲食店であなたは、
いつも同じメニューを頼みますか?
それとも、変化を求めて
都度違うメニューを頼みますか?
多くの人は、違うメニューを
頼むことが多いかもしれません。
たとえば、
「ここの鶏のから揚げ定食は
最高に美味しいけど…先月も
鶏のから揚げ定食にしたから、
今回はハンバーグにしようかな」
みたいな感じです。
よくみる光景ですが、
実はこの選択はあなたを
不幸にしているかもしれません。
以下の実験をご覧ください。
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志願者グループを週1回、数週間
通わせて、一部の志願者には一番
好きだという菓子を毎回つづけて
だし(不変群)、ほかの志願者には
一番好きな菓子をほとんどの回にだし、
残りの回は二番目に好きな菓子を
だした(変化群)。
研究のあいだの数週間、志願者の
満足度を測定したところ、不変群
のほうが変化群より満足度が高い
ことがわかった。
つまり、変化によってより幸せに
なるどころか、かえって幸せが
薄れてしまったわけだ。
―引用:(No.2335-2342)『明日の幸せを科学する』著:ダニエル・ギルバート、出版:早川書房 (2013/12/11)
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食事でもそうですが、
変化を求める人は、
毎回同じだと飽きてしまって
幸福度が落ちてしまうから
変化を求めるのだと思います。
ですが、実際は、その真逆の
効果を生むことがあるという
ことですね。
では、なぜこういったことが
起きるかというと、幸せが
薄れることを回避するのは、
「変化」だけでなく「時間」
も関係するからです。
では、冒頭のから揚げ定食
が好きな人を例に挙げます。
彼にとって、から揚げ定食の
幸福度は「10」だったとします。
そして、ハンバーグ定食の場合の
幸福度は「7」だったとしましょう。
彼が毎日、から揚げ定食を食べた
場合の効用は1回ごとに1ずつ減って
いく(飽きによる減少)とします。
すると、
1日目…幸福度10
2日目…幸福度9
3日目…幸福度8
4日目…幸福度7
となります。
よって、5日目はハンバーグを
食べた方がよくなるわけです。
ですが、たとえば、
1日空けることで彼の効用
の減少が1ずつ回復すると
考えたらどうでしょう?
(食べ飽きた大好きな食事でも、
1年ぶりに食べたら、また美味しい
と感じますよね?)
すると、もし、1週に1回しか
通わない店であれば、常に
最大の効用を得られるので、
から揚げ定食を頼み続ける方が
幸せになれるということです。
ということで、今回の結論です。
もし、あなたが十分な期間を空けて
同じ店に通っているとしたら、
「一番好きなものを毎回頼む」
というのが最も幸福度を高める方法です。
逆に、かなりの短期間(毎日とか)
に通っているお店だとすれば、
「たまに変化を加える」というのが
最も幸福度を高める方法です。
とはいえ、この期間については、
個人差がありますので、明確に
「何日以上空く場合…」みたいな
ことは言えません^^;
ただ、何の気なしに変化を加えて
いたのだったら、毎月同じメニュー
にしてみる方が良いかもしれませんよ
って話です。
桐生 将人
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